2009年09月14日

わかりやすく <伝える> 技術 池上彰

◆わかりやすく伝える技術 池上彰



◆話す前に地図を出せ!



久々に男の美学を感じるといいますか、キレ味のある本でした。

著者の池上彰さんは、NHK時代の
「週刊こどもニュース」のお父さん役で有名な方です。

てっきり、アナウンサーだと長年思ってきたのですが、
実はそうではなく、記者が本業だと初めて知りました。

『記者』が子供にわかる言葉で『記事』を説明することになった。
本当の分かりさすさを、最大限に求められる場ではないでしょうか。

では、そうすればよいのか?

本書では、工夫を重ねた池上流「わかりやすさの技術」が、
さまざまなエピソードをまじえながら紹介されています。

テレビ業界で長年培ってきた「わかりやすい説明」のポイントは、
業界特有のものではなく、基本的でどの世界でも応用のきく内容です。

プレゼンや報告から、日常のちょっとしたスピーチまで、
すぐに応用できるテクニックとコツが満載の1冊。

『自分の説明下手を直したい』『説明の技術を磨きたい』
そう思っているあなたにオススメの一冊。


「はじめに」の「誰のための説明なのか」からの抜粋。

 ひとりよがりの説明に陥らず、相手の立場に立った説明。それこそが必要なのに、生半可な専門家は、知っている単語を駆使して、関係者しか理解できない説明文を書いてしまいます。
 その結果が、こうした誤解されかねない看板だったり、読者が理解できない新聞記事だったり、テレビやラジオでの意味不明のニュース解説であったりするのです。

(中略)

 「わかりやすい説明」が、いかに大事なものか、痛感します。
 政治でも行政でも、あるいは企業であっても、いまほど説明責任(アカウンタビリティ)を求められる時代はありません。「わかりやすく伝える」というのは、いまやらなくてはならない現代人の能力です。あなたには、その能力が備わっているでしょうか。


ブログ記事を書く際にも非常に役立ちます! ぜひ!


◆本日のオススメ!


4062880032わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)
講談社 2009-07-17

by G-Tools

◆内容紹介から ↓

会議やプレゼンの前に必読!人気筆者による入門書 フリップの発想でパワポづくり、原稿は引き算で見直す、聞き手の注意はこう引きつける、名司会者に間を学ぶ──など、「テレビ的発想の説明術」を体験から伝授する。


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>> 池上彰の『解決!ニュースのギモン』 


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>> 池上彰|あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]


◆パワーブロガーの書評はコチラ


>> 【読書】わかりやすく<伝える>技術|税理士 井ノ上陽一

職業に限らず,またプライベートでも分かりやすく伝える技術は必要です。
すべての方にオススメします。

非常にいい本だったので,池上さんのその他の著書をまとめ買いしました。



◆ビジネス本でバージョンアップをお読み頂きありがとうございます。





◆【続きを読む】で、気付きメモ、目次メモ、著者履歴などが見れます!




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続きは ↓

◆気付きメモ


「わかりやすい説明」とは、どういうものか?
自分にとっては、久しぶりに新鮮な切り口の本でした。


著者が経験してきたのは、記者、テレビ、コメンテーター。
それぞれの業界で教えられている流儀を、
自分流に消化して、汎用的な技術論にまで昇華しています。


「わかりやすい説明」を、わかりやすく説明 する。
なんとも面白い試みです。それを見事に達成しています。


以下は、個人的に「気づき」があったり、面白いと感じた点です。


◆話しにはリードをつける◆


わかりやすい説明とは、相手に「地図」を渡すようなもの。
説明のために「地図」。それを放送業界では「リード」と呼ぶ。

事前案内を最初のリードで伝えると、聞く側も心の準備ができる。
これを『話しの「地図」を渡す』と著者は呼んでいる。

これは、いろいろな場面で応用が利く、大事なテクニックである。

例えば、こういう風に開始する。
 これから○○分間、□□についてお話しします。
 私が言いたいことは、こういうことです。そもそも.....

聞き手は「結論(目的地)」と「時間(見込み)」について、
先が見える状態になり、途中経過についても、
一生懸命に集中して聞くことができるようになる。

「地図」を聞き手に渡すということは、「話しの先」が見える、
ということであり、先が見えない不安をなくすことでもある。


*うーん、これは参考になりますね。
 特に立場が上の人ほど忙しく、結論を先に求めてきますので。


◆時間が足らなくなっても大丈夫なように◆


放送に限らず、報告やプレゼンでも、大事な要素から発表する。
そうすれば、時間切れになったところで、いつでも止めれる。

どうするかというと「逆三角形」に書く。
逆三角形は、分量ではなくバリューが大きいものから書くこと。

(1)リード   こういうことがありました
(2)本記    詳しくは、こういうことでした
(3)理由・原因 それはこういう理由でした
(4)見通し   警察などが調べています、など
(5)エピソード ちなみにこんなこともありました

この手法だと、制限時間や制限文字数に応じて、
文章の最後から削っていっても、意味は通じる。

ニュースの場合、15秒で、となるとリードの部分のみ残す。
リードには、伝えたい内容の本質を盛り込まねばならない。


時間がある時や最後まで聞いてもらえる、読んでもらえる場合は、
起承転結のスタイルとなる。

(1)起 実はね、こんなことがありました
(2)承 というものね、こうだったんですよ
(3)転 ところが、こんなこともありましてね
(4)結 最後はこうなんですよ


ケースバイケースで使い分けましょう。



◆話し相手にリードという地図を渡す『テクニック編』◆


リード作りは、記者でも難しい。そこで、アドバイス。

(1)内容を箇条書きにする、順番入れ替えで内容を整理する

 @話すべき内容をまず箇条書きにする
 Aその箇条書きにもとづいてリードを作る
 B今度は箇条書きの内容とリードのマッチングを見直す
 Cリードに合わない部分は順番変更や削除や追加で修正

フィードバック制御のごとく、リードと内容の整合性を取る。


(2)内容整理のポイントは、見える化(対象化)

「地図を示す」の次にくるのが「わかりやすさ」の追求。

 @ポストイットに書き出す(見える化)
 A論理的なつながりを見て、構成を組み立てる(コンテ作り)

一人の時はパソコンで、複数の場合は集団で思考作業を行う。


声に出すことで、磨きをかける

 @他人に話してみる(話すことで、内容が整理される)
 Aその人の反応を見る(わかりにくいを判断、思わぬ気づきも)


(3)階層化で柱や枝を作る

「見える化」の次は階層化。

階層化とは、話したい要素ごとにそれぞれ複数の柱を立て、
枝分かれさせていく作業のこと。

例えば、全体の内容を3つに分けた場合、柱を3つ立てる。
そのうえで、各々の柱の中に要素が2つあれば、
2つの枝に分け、その順番を決めていく。

地図を先に示すに従えば、次のように話しを展開していく。
「最初に考えておくべき重要なことは2つあります。
 ○と□です。」


最後に、
階層化の作業の後で、地図に戻って、もう一度サイクルを回す。
つまり「地図→見える化→階層化→地図」の順で見直す。


◆わかりやすい説明ルール(まとめ)


・聞き手に地図を
・見える化(対象化)
・階層化

まず、ざっと話したい要素を書き出す。
リードを作る。
目次を作る。
一回書いてみる。
どこを図解すればいいかを考える。
パワーポイントを作る。
パワーポイントにそった原稿に書き直す。
その原稿を箇条書きのメモにする。
試しに話してみる。
時間を計る。
そして、いざ本番へ。


◆その他のワンポイント気づきメモ



(1)矢印の使い方もピン・キリ

パワポで矢印を使う時、その意図を考えて使うこと。
因果関係の矢印、時間の流れ、作業の流れ、データの流れ、物の流れ。
ごっちゃまぜにして使うと、聞いている人は混乱します。

*システム屋が資料を作るとき、先輩から注意させることが多い。
 作業の流れとデータの流れが区別できるように記載せよ、と。
 実は、自分もよく注意されました。


(2)パワポは、三つの項目に組み立て、見出しは文章にしない

・パワポは1枚40秒で見せていく
・項目はキリの良い「三つ」に絞る
・骨は、現状、問題、提案の三つのブロック
・ブブロックをさらに三つに分けて説明していく


(3)日本語力を磨く

◎使いたくない言葉集

 「そして」はいらない
 「ところで」何なの?
 「話しは変わるけど」は相手を否定
 「こうした中で」はどんな中?
 「いずれにしましても」は話しをチャラにしてしまう
 「が」はいらないが
 「○○したいと思います」の「と思います」は不要
 「週間実話」か「習慣実話」か


これ以外にも、たくさんの気づきを与えてくれるノウハウが
詰まっている本です。

池上さんの本に人気がある理由がわかりました。



◆目次メモ


第1章 まず「話の地図」を相手に示そう
第2章 相手のことを考えるということ
第3章 わかりやすい図解とは何か
第4章 図解してから原稿を書き直す
第5章 実践編 三分間プレゼンの基本
第6章 空気を読むこと、予想を裏切ること
第7章 すぐ応用できるわかりやすく「伝える」ためのコツ
第8章 「日本語力」を磨く
第9章 「声の出し方」「話し方」は独学でも
第10章 日頃からできる「わかりやすさ」のトレーニング


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◆著者の履歴 池上彰(いけがみ・あきら)


1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年、NHK入局。2005年まで32年間、報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。

1994年から11年間は、「週刊こどもニュース」のお父さん役を務めた。

現在は、フリージャーナリストとして多方面で活躍。

著書に『相手に「伝わる」話し方』(講談社現代新書)、『伝える力』(PHPビジネス新書)、『日銀を知れば経済がわかる』(平凡社新書)、『14歳からの世界恐慌入門。』(マガジンハウス)、『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』(集英社)などがある。

◆ビジネス本でバージョンアップをお読み頂きありがとうございました。




◆他のオススメ本はコチラ




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では、また。





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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 05:00| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事術・整理法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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