2010年03月26日

脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみ アンドレア・ロック

◆脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみ


◆「意識とは何か」「私とは何か」!


池谷裕二は本書の解説担当なのだが、最初の出会いを次のように語っている。

とりたてて期待もせず手にとってみると、
一気にひきずりこまれる面白さであったのだ。
内容、著者、訳者の三訳者が揃った稀有な本といっていいだろう。


池谷氏は、東京大学・大学院薬学系研究科に所属している、
新進気鋭の若き脳科学者です。自分のウオッチ対象者でもあります。

その池谷氏に、ここまで言わしめた、夢とはなにかについての解説本が本書です。

内容は非常に濃いです。ここまで、科学的根拠に基づき、論理展開
された本は、今まで見たことがありません。

その道の専門者が「スゴイ!」と言うぐらいのレベルです。

ただし、中身が濃い分、普通のビジネス書のような軽さはありません。
多少なりとも、科学系の技術書を読まれた経験があった方が良いです。

しかしながら、訳者の技量により、非常にわかりやすく、翻訳本とは思えない
表現力で力強く、うまく書かれています。

世の中のウワサレベルの話しで侵された自分の知識を整理できます。

何が正しいのかか、どこまでわかったのか、どんな説があるのか?

正統派の夢や睡眠に興味を持たれている方に強くオススメします。

池谷氏は巻末の言葉としては、次の言葉が記されています!

・夢の研究は今まさに猛スピードで進行している真っ最中である
・最前線の科学的な研究に興奮味わっていただきたい
・ぜひ原著論文にあたってみることをお勧めしたい


最近、知的興奮に飢えている方にもオススメ!


◆本日のオススメ!


脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみ
脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみアンドレア・ロック /伊藤 和子

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夢の筋書きが奇想天外なわけ、うつ病やトラウマと夢の関係、
夢から生まれた大発明、思い通りの夢を見る方法…。

夢を生みだす脳のしくみを探っていけば、人間の意識の謎に近づける。

個性豊かな研究者たちが、
いまだ知られざる真夜中の脳の世界に挑む最先端の科学の現場。

"A well-written often entertaining look inside the mind." -- Kirkus Reviews

"Exceptionally lucid and engaging work of science writing." (Publishers Weekly) -- starred review



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「脳は眠らない」アンドレア・ロック 伊藤和子 訳 を読んだ。忘れないうちに要約をかいておく。

1951年シカゴ大学でレム睡眠が発見される。

1991年にPETとよばれる技術で脳内の活発な領域が画像でみれるようになる。睡眠中は論理や理性をつかさどる領域(前頭葉皮質)がオフになり、視覚連合野や長期記憶の処理中枢(新皮質)、感情をつかさどる辺縁系や扁桃体が活発になる、特にレム睡眠中は感情領域が活発になる。これはその日にあった感情を伴う記憶を再現し、長期記憶の処理をしている。(寝ないと長期記憶することができない)


哺乳類のほとんどがレム睡眠がみられるが、進化の過程で爬虫類に近いハリモグラはレム睡眠がみられない、餌の位置や危険な場所などの新しい情報はその場でニューロンネットワークを組み替える必要があった。そのかわり前頭葉皮質の割合がでかい、人間のサイズにすると立ってられないほどでかくなる。脳の進化にはレム睡眠を発明する必要があった、レム睡眠中に脳の配管工事が行われている。

より進化し続ける哺乳類は夢の役割が増えてくる、厳しい自然環境で生き残るために睡眠中に生存の技術をリハーサルするようになる、脳がダマして危機的状況を仮想体験させる、睡眠中によく練習した者が生き残る確率が高い。現実と混同しないように記憶には残らないようになっている。前頭葉皮質はオフで記憶に残らないが、前脳と運動連合野には経験されたものとして伝わる。ネコの実験や脳梗塞患者の観察から明らかになった。

・・・・・

前半3分の2は夢研究の歴史と科学的解釈。のこり3分の1からさらに面白い。

・・・・・



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◆内容紹介メモ


眠っているあいだ、脳の中では何が起きているのか?

鮮やかなストーリー展開、科学の歩みを追う興奮、
断片的な知識から巨大な真実が姿を現す驚き――
一気に引き込まれる面白さだ!
――池谷祐二


この本では、どのようにして、なぜ人は夢を見るのかを探っていくが、
それによって夕日をながめる(夢の中であれ、現実であれ)といった一見
単純なことから、学習、記憶の形成と想起、感情のからんだやっかいな
問題への対処といった複雑な作業まで、脳の処理プロセスについての
常識的な考えをくつがえすことになるだろう。
――「はじめに」より


夢の筋書きが奇想天外なわけ
うつ病やトラウマと夢の関係
夢から生まれた大発明
思い通りの夢を見る方法・・・・・

夢を生みだす脳のしくみを探っていけば、
人間の意識の謎に近づける。
個性豊かな研究者たちが、知られざる
真夜中の脳の世界に挑む、最先端の科学の現場!


This exceptionally lucid and engaging work of science writing explicates breakthroughs in the study of the dreaming mind from the 1950s to the present day.

Rock, an award-winning medical and science reporter, proves a crisp and thorough storyteller as she portrays the professional tensions among scientific innovators and delineates theoretical controversies (in which the legacy of Freud looms large).

She frequently cites interviews with neuroscientists and psychologists, bringing out the drama of their intellectual struggles. Opening with the discovery of the REM phase of sleep by a lowly University of Chicago graduate student, Rock charts the subsequent explosion in dream research: investigations into the roles of different parts of the brain in dreaming; theories of animal dreaming and the evolutionary history of dreaming; the nature of memory; and the neurological relationships among dreaming, mental illness and consciousness itself.

Examples of dreams are kept to a relevant minimum, but many statistics of interest are reported. In Rock's concluding chapters, a seamlessly narrated account of a period of sustained scientific focus on the dreaming mind eases into a broader discussion of the function of dreaming in the context of contemporary scientific findings and beliefs.

Here Rock discourages simplistic dream-symbol decoding in favor of a more complex approach enlightened by present-day theories.



◆目次メモ


第1章 夢研究の誕生―何でもありの時代
第2章 フロイトはまちがっている?―脳幹の役割
第3章 夢はどこから生まれるのか―「自然の実験」からわかること
第4章 夢の機能―生存のためのリハーサル
第5章 夢と記憶―体験を整理する
第6章 夢は心を癒す―自分でできる精神分析
第7章 左脳の解説者―脳が紡ぎだすストーリー
第8章 創造する夢―カオスから生まれる斬新なアイデア
第9章 明晰夢の世界―自分の夢をコントロールする
第10章 意識の解明をめざして―夢と現実をつなぐもの


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◆著者の履歴 氏名(ふりがな)


ロック,アンドレア[ロック,アンドレア][Andrea Rock]
医療分野を中心に活躍するジャーナリスト。
全米雑誌賞、調査報道記者編集者賞、
職業ジャーナリスト協会賞など数々の賞を受賞している。

伊藤和子[イトウカズコ]
早稲田大学第一文学部卒業。
創刊時よりニューズウィーク日本版の翻訳・編集、
ナショナルジオグラフィック日本版の翻訳にたずさわる。


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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 15:00| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 脳科学・脳トレ・脳本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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