2010年07月03日

社員をサーフィンに行かせよう‐パタゴニア創業者の経営論 イヴォン シュイナード

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.176/210)


社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論
社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論イヴォン シュイナード Yvon Chouinard

東洋経済新報社 2007-03


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ビジネスの常識を覆す永続する企業の経営哲学。
著名なクライマーであり、サーファー、カヤッカー、スキーヤー、
鍛冶職人、環境保護主義者でもある、イヴォン・シュイナードが、
百年後も存在するために、従来の常識に挑み、信頼できる新しい
ビジネスの形を世界に訴えかける会社“パタゴニア”の歴史と理念
を語る。

(日本語版への序文より)

 私たちの会社で「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出し
たのはずいぶん前からのことだ。私たちの会社では、本当に社員はいつでもサー
フィンに行っていいのだ。もちろん、勤務時間中でもだ。平日の午前十一時だろ
うが、午後二時だろうがかまわない。いい波が来ているのに、サーフィンに出か
けないほうがおかしい。
 私は、数あるスポーツの中でもサーフィンが最も好きなので、この言葉を使っ
たが、登山、フィッシング、自転車、ランニングなど、ほかのどんなスポーツで
もかまわない。

 私が「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出したのには、実はいくつか狙
いがある。

 第一は「責任感」だ。私は、社員一人一人が責任をもって仕事をしてほしいと
思っている。いまからサーフィンに行ってもいいか、いつまでに仕事を終えなけ
ればならないかなどと、いちいち上司にお伺いを立てるようではいけない。もし
サーフィンに行くことで仕事が遅れたら、夜や週末に仕事をして、遅れを取り戻
せばいい。そんな判断を社員一人一人が自分でできるような組織を望んでいる。

 第二は「効率性」だ。自分が好きなことを思いっきりやれば、仕事もはかど
る。午後にいい波が来るとわかれば、サーフィンに出かけることを考える。する
と、その前の数時間の仕事はとても効率的になる。机に座っていても、実は仕事
をしていないビジネスマンは多い。彼らは、どこにも出かけない代わりに、仕事
もあまりしない。仕事をしている振りをしているだけだ。そこに生産性はない。

 第三は「融通をきかせること」だ。サーフィンでは「来週の土曜日の午後4
時から」などと、前もって予定を組むことはできない。その時間にいい波がくる
かどうかわからないからだ。もしあなたが真剣なサーファーやスキーヤーだった
ら、いい波が来たら、すぐに出かけられるように、常日頃から生活や仕事のスタ
イルをフレキシブルにしておかなければならない。

 第四は「協調性」だ。パタゴニアには、「私がサーフィンに行っている間
に取引先から電話があると思うので、受けておいてほしい」と誰かが頼むと、
「ああ、いいよ。楽しんでおいで」と誰もが言う雰囲気がある。一人の社
員が仕事を抱え込むのではなく、周囲がお互いの仕事を知っていれば、誰か
が病気になったとしても、あるいは子どもが生まれて三カ月休んだとしても、お
互いが助け合える。お互いが信頼し合ってこそ、機能する仕組みだ。

 結局、「社員をサーフィンに行かせよう」という精神は、私たちの会社の「フ
レックスタイム」と「ジョブシェアリング」の考え方を具現化したものにほかな
らない。この精神は、会社が従業員を信頼していていないと成立しない。社員が
会社の外にいる以上、どこかでサボっているかも知れないからだ。
 しかし、経営者がいちいちそれを心配していては成り立たない。私たち経営陣
は、仕事がいつも期日通りに終わり、きちんと成果をあげられることを信じてい
るし、社員たちもその期待に応えてくれる。お互いに信頼関係があるからこそ、
この言葉が機能するのだ。



◆目次はコチラ

第1章 イントロダクション
第2章 パタゴニアの歴史
 歩くより先に登ることを覚えた
 シュイナード・イクイップメント社の誕生
 パタゴニアの誕生―そして最初の失敗 ほか
第3章 パタゴニアの理念
 製品デザインの理念
 製造の理念
 流通の理念 ほか
第4章 地球のための1パーセント同盟
第5章 百年後も存在する経営


◆著者はコチラ

シュイナード,イヴォン[シュイナード,イヴォン][Chouinard,Yvon]
アウトドア衣料メーカー、パタゴニア社の創業者/オーナー。
アメリカのみならず、ヨーロッパ、日本でもビジネスを展開する一方で、
60歳を過ぎた今でも、サーフィンやフライフィッシングなど、
多くの時間を自然とともに過ごしている。

森摂[モリセツ]
ジャーナリスト。東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、
日本経済新聞社入社。1998〜2001年ロサンゼルス支局長。
2002年退社。
現在は、ジャーナリストのネットワークである
NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)代表、
および雑誌『オルタナ』編集長として、日米企業の経営戦略、
マーケティング戦略など、ビジネス分野を中心に精力的な
取材・執筆活動を行っている。



◆パワーブロガーの『書評』はコチラ


>> 書評 社員をサーフィンに行かせよう|ビジネス書で「知」のトレーニング

ある日、社長から「就業時間中といえども、いつでもサーフィンに行っていい」と言われたとしたらどうだろう?(僕はサーフィンをしないけれど、するつもりで考えてみたい。)
個人的には、「そうは言っても周りの目も気になる」とか、「果たして社長がどこまで本気で言っているのか図りかねる」とか、いろいろ考えてしまう。
そして、実はこうした僕の感覚は、多くの日本人にとっては普通のものではないだろうか。

実際、本書の対象であるパタゴニアでも日本支社では、20年近く経った執筆当時でもなかなか実践されていないようだ。
著者のイヴォン・シュイナードはこう書いている。
「パタゴニア日本支社でも、「サーフィンに行こう」と奨励しているが、やはり日本人の勤勉性ゆえか、勤務時間中にスポーツに出かけることに「罪悪感」を持つ人がまだ多いようだ。しかし、少なくとも、誰かがスポーツに出かけるときに、それを止めようとする人はいない。(p.4)」


本書は、副題にあるようにパタゴニアを創業したイヴォン・シュイナードの経営論・経営哲学をまとめた一冊である。
タイトルとなった「社員をサーフィンに行かせよう」というのもその一つだが、この言葉の裏側にあるのは、次の5つの点を狙ってのことだ。

「社員をサーフィンに行かせよう」の狙い: 
 1 責任感をもたせる
 2 効率性をあげる
 3 融通をきかせられる生活/仕事のスタイルにさせる
 4 協調性をもたせる
 5 真剣なアスリートを惹き込む

・・・・




◆最新の『書評サーチ』の結果一覧はコチラ

>>  社員をサーフィンに行かせよう|Googleブログ




◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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>> 誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)



水野俊哉の日記


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ご苦労様です。ありがとうございます。

全部読んだら人生変わります。



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176:社員をサーフィンに行かせよう‐パタゴニア創業者の経営論 イヴォン シュイナード 東洋経済新報社 2007-03



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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 05:00| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 法則・トリセツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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