2010年07月31日

エンデの遺言 ‐「根源からお金を問うこと」 河邑厚徳 グループ現代

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.204/210)


エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」
エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」河邑 厚徳 グループ現代

おすすめ平均
stars生きる上での必読の書
stars”お金”について考えてみよう!
stars全ては利子が原因だった!
stars今こそ読むべき本だと思います。
stars貨幣そのものではなく利子こそが問題である。

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ファンタジー作家ミヒャエル・エンデに導かれて「暴走するお金」の正体を探りに旅立つ。

「老化するお金」「時とともに減価するお金」など、
現代のお金の常識を破る思想の数々を紹介する。

欧米に広がる地域通貨の実践―米国のイサカアワー、
ヨーロッパの交換リング、スイスのヴィア銀行などをレポートする。

◆出典:ブックレビュー社

現代のお金に関する常識を破る思想を紹介。
事例や寓話を交えながら,「暴走するお金」の正体を探る。

「パン屋でパンを買う購入代金としてのお金と,株式取引所で扱わ
れる資本としてのお金は,まったく異なった種類のお金である」。

こう語りかける本書は,NHKで放送されたドキュメンタリー「エンデ
の遺言--根源からお金を問う」を1冊の本にまとめたものだ。

ドイツの作家であるエンデ(故人)は,「個人の価値観から世界像まで,
経済活動と結びつかないものはない。問題の根源はお金にある」と
提起する。

エンデへの取材をもとに,彼の蔵書,貨幣社会の歴史を紹介しながら,現代の金融
システムが引き起こす弊害に警鐘を鳴らすのが本書の目的だ。

本書では,事例や寓話を取り上げて,貨幣経済の仕組みと問題点を分かりやすく
説明している。たとえば---。

豊かな漁師町に,貨幣経済の導入と一緒に銀行ローンもやってきた。

漁師たちはローンで大きな船を買って,効率が高い漁法を採用。
そのおかげで,ローンを返すためにたくさん魚をとり,結局最後
には魚が1匹もいなくなる---。

貧しくても心豊かに暮らす人々の前に,時間貯蓄銀行から来たという
「灰色の男たち」が現れる。男たちは人々から時間を奪おうとする時間泥棒で,
「時間を節約して銀行に預ければ,利子が利子を生んで,人生の何十倍もの時間を
持てるようになる」と言う。

彼らの誘惑にのせられた人々は,余裕のない生活に追い立てられて人生の意味までも
失ってしまう---。

こうした身につまされるストーリーは,「将来」を輸入する一方で環境を消費し,
地球の資源を食いつぶす現代人に向けた痛烈な批判だ。

資本主義経済におけるお金は,より高いリターンが得られる場所に移動し,
その結果,利益はごく一部の人に集まり,一方で利益を奪われ続ける多数の人々が
存在する結果になったという指摘もうなづける。

お金を銀行に預けると利子が増えるというのが現代の常識だが,本書では面白い
事例が紹介されている。

世界大恐慌直後のオーストリアのある町では,お金を保有していると1カ月ごとに
価値が1%減少するという金融制度を導入し,経済活動を活性化させたという
(最後は国家権力が制度を廃止させた)。

プラスの利子は短期的な利益に向かい,マイナスの利子は長期的で人間の豊かさを
もたらす有意義な投資に向かうというのは,現代社会の中に生きている我々には
なかなか思いつかない発想だ。

お金の病にかかっていると指摘するエンデの予言は,とりわけ日本の経済状態を
厳しく批判しているように感じた。

本題の解決を先送りして,国と地方を合わせた長期債務残高は先進国の中でも最悪で,
GDP(国内総生産)をはるかに上回っている。

「人々はお金を変えられないと考えているが,それは違う。お金は変えられる。

人間がつくったものだから」という本書の主張に,現代人はいつ目覚めるのだろうか。

(ダイヤモンド社 出版局 編集委員 名久井 範章)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)




◆目次はコチラ

プロローグ −『エンデの遺言』−その深い衝撃
第一章 エンデが考えてきたこと
1 残された一本のテープ
2 エンデが日本人に残した言葉
3 お金への思索は『モモ』から始まっていた
第二章 エンデの蔵書から見た思想のあと
1 ハンス=クリフロ・ビンズヴァンガー −利子が私利を生むお金の錬金術
2 マグリット・ケネディ −現在のお金のシステムがもたらしたもの
3 ルドルフ・シュタイナー −エンデに大きなヒントを与えたもう一つの経済観
第三章 忘れられた思想家シルビオ・ゲゼル −老化するお金の理論とその実践的な歩み
1 新たなミレニアムを前にして
2 なぜお金は減価しなければならないか
3 よみがえる補完通貨の経済史
第四章 通貨の未来が始まった
1 米国の地域通貨イサカアワー
2 ヨーロッパに広がる交換リング
3 銀行の国スイスで生まれたヴィア銀行
第五章 お金の常識を疑う
エピローグ −日本でも「お金」を問い直す機運高まる
おわりに


◆著者はコチラ

河邑厚徳(かわむらあつのり、1948年)。
映像ジャーナリスト。現代の課題に独創的な方法論で斬り込み、
テレビならではの画期的な問題提起をするスタイルが特徴。
丁寧で幅広い取材に裏打ちされながら、、アイデアを確実に映像で
表現することを試みてきた。
現在、NHKを退職し大学で教鞭をとる。


◆パワーブロガーの『書評』はコチラ


>> 【経済学】 信頼がめぐる通貨 −エンデの遺言 「根源からお金を問うこと」|ブログでいろいろ書いてみる(仮)

どう考えてもおかしいのは資本主義体制化の金融システムではないでしょうか。
人間が生きていくことのすべて、つまり個人の価値観から世界像まで、経済活動と
結びつかないものはありません。問題の根源はお金にあるのです。(p14)


新番組作成前の取材としてエンデが亡くなる前に行なわれたインタビュー。
その際撮った一本のテープをもとに作成された一冊。

エンデの言う「お金の問題の根源」とは何なのか。
現代貨幣の問題を通して語られるのは「減価するお金」「老化するお金」。

「モモ」の物語の背景に、このシルビオ・ゲゼルの「減価するお
金」と、
ルドルフ・シュタイナーの「老化するお金」のアイデアが盛り込まれていたらしい。

現代の時間に対する警鐘、モモにはそれ以上のものが描かれている
のではと
読んでいて感じたのですが…正直ここまで読み取れなかったなぁ。

「減価するお金」「老化するお金」の前に、まずはエンデが語る
現代貨幣の問題について。

現代のお金は極度のインフレにならなければ基本的に価値は下がらない。

1000円札はいつまで経っても1000円の価値。また預けたり
貸すことによって利子利息が付き少し増えて戻ってくる。

使わなければお金の価値が老化し減価するなどということはない。
飲み屋で1000円のおつりをピン札でもらっても、
屋台でヨレヨレになった1000円札をもらっても、銀行での扱いは同じ金額。

お札の状態がどうあれ、誰から受け取ったお金かなども関係なく、
どれだけ手元に置いていようが1000円札は1000円の価値。

これは誰でも知っていること。ただこの「減価しない」という現代
のお金の機能が、「持つ者」と「持たざる者」の格差を広げる
決定的な要因になるという。

・・・・

最後にエンデの問いかけを。

私の見るところ、現代のお金がもつ本来の問題は、お金自体が
商品として扱われていることです。本来、等価代償であるべきお金
がそれ自体商品になったこと、これが決定的な問題だと私は思いま
す。お金自体が売買されるのが現代です。これは許されることなの
か?そのことにおいて貨幣というもののなかに、貨幣の本質を歪め
るものが入るのではないだろうか?これが核心の問いだと思いま
す。(p76)


カネがカネを生む。この手の本に書かれている内容にある種の胡散
臭さを感る人には、一読の価値がある一冊なのではと思います。




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◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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>> 誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)



水野俊哉の日記


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ご苦労様です。ありがとうございます。

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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 05:00| 愛知 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 法則・トリセツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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