2011年05月09日

【書評】実力大競争時代の「超」勉強法 野口悠紀雄

◆実力大競争時代の「超」勉強法


◆人材の質で日本が後れを取り始めた!



初代「超」勉強法が出版されてから、既に15年が経過。
10年ひと昔と言われるように、今は大変化時代へ突入。

では、その変化にはどんな特徴があるのか?
そして、その変化に対する、新「超」勉強法とはいかに!

本書は、具体的な勉強法の紹介本というよりは、
日本人にカツを入れる啓蒙書と感じました。

真剣に勉強しないと、このままでは、中国や韓国に、
日本の次世代が負けてしまうことを熱く主張しています!


各章の最後に、まとめが記載されていますので、そこから
さらに中身を要約すると・・・


◆要求される人材に変化が出始めている


新規採用で、日本人よりも外国人を優先的に採用する日本企業
が増えてきている。特に、グローバル展開の企業が先鞭を!
野村証券やユニクロなどがその筆頭。

これは、現地業務展開のための要員確保というよりは、社員を
多様化することが目的。本社採用の幹部候補生として採用する
企業も多い。

こうした時代においては、必要とされる勉強の内容も大きく変わる。

勉強を通じて実力をつけることができれば、雇用のグローバル
化を飛躍のチャンスとすることができる。

◆元々、日本ではどう考えられていたのか?


大企業に採用されるためには、自分の能力を示す「シグナル」
としての学歴が必要であった。

だから、日本国内では学歴を獲得するための勉強が主な目的と
なり、社会人になってからの勉強はそれほど重要ではなかった。

学歴は、能力を必ずしも正しく表すものではないが、能力との
相関はある。それは公平なシグナルだと評価することができる。

これまでの日本の社会ではそうだったが、就職大競争時代に
おける勉強の内容は、これまでのものから大きく変わる。

◆著者が考える、時代のニーズの変化と方向

時代が変われば、必要とされる勉強の内容は変わる。
これからの日本では、シグナルより、実力を獲得するため
の勉強が必要となる。

その背景には、戦略的決定の重要度が増したことがある。
日本経済衰退の基本的な原因は、戦略の欠如である。

これからの時代で必要とされるには、
 (1)意思伝達力
 (2)問題の発見・解決力
である。

これらの能力を獲得するための勉強は、従来の勉強(入試
に通るための勉強)とは違うものになる。

*官邸の震災対応に歯がゆさを感じているのは皆同じ!

◆では、具体的に何をすれば良いのか?

グローバル化した世界で、英語は必須の道具である。
日本はこの点で異常に後れをとっている。

専門分野の英語を聞く訓練を受け、仕事で実際に使える
英語力を身につけるべきである。

さらに「私は文科系人間」と言って数学から逃げるので
はなく、パラシュート勉強法を用いて数学を勉強しよう。

勉強を継続するには、モチベーションを明確にし、
中間目標を設定することが必要だ。

◆求められるは、ソリューション能力!


これまでの日本の企業で問題解決のために用いられていた
方法は、ほかの企業を真似る、過去の成功事例に倣う、
諸外国を参考にするだった。

しかし、こうした方法は、もはや機能しない。

例えば、学者はモデルを用いて、単純化して考えを進める。
モデルは現実を単純化すれば、重要な要素の間の関係を
明らかになってくるからである。

「リテラシーからモデルへ」の転換が必要であるにもかか
わらず、人々の考えも、学校の教育体制も、知識重視から
抜け出せない。

◆勉強は楽しく、面白く!

「勉強をしたい」と思うのは、人間の本来の本能である。
だから、勉強は楽しいものだ。しかし、勉強を強制された
ために、勉強の喜びを感じられなくなった人が多い。

勉強が楽しい証拠に、退職後も勉強を続けている人はいくら
でもいる。

勉強を続けて知識が増えれば、勉強の楽しさはさらに増す。

◆勉強社会が未来を開く!


日本人は大学に入ってからあとは勉強しない。
ますますその傾向が強まっている。

留学生の減少にもそれが現れている。
論文数においても日本は中国に抜かれた。
中国だけではなく、韓国の勉強熱もすごい。

新しい産業の確立が日本経済活性化のために不可欠だ。

しかし、人材がいないことが障害になり、
従来事業の継続という悪循環に陥っている。

著者の考えとして、
従来の学校ではなく、「私塾」を設立して、こうした
悪循環を断ち切るきっかけを作り、日本を変えていきたい。


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中国の優秀な新世代が日本企業にも続々と進出。
日本人が何もしなくても生きていける時代は終わった。

何を、どうやって勉強すればいいか?
どうすればモチベーションを維持できるか?

(「あとがき」より)
そして、後ろを振り返れば、中国の巨大な姿が迫っている。

学術論文数でも、世界のトップクラス大学数でも、
日本は中国に抜かれた。

中国がGDPで日本を抜いたことが話題を呼んだが、人口が10倍
の国の経済規模が日本と同じになったところで、何も驚くこと
はない。

我々が真に憂慮すべきは、人材の質で日本が後れを取り始めた
ことなのである。

第1章で書いた就職戦線の変化は、新しい時代の到来を示す
ものだ。日本の少なからぬ企業が外国人を幹部候補生に採用
し始め、会社の公用語を英語にし、日本人従業員にも英語力
を求めるようになった。

日本企業はようやく、日本人の質に問題があることに気づき、
それに対処する方法を見出したようだ。

この傾向は、これから加速する。あと何年かすれば、2011年は
日本企業が採用戦略を日本人から外国人に大転換した年だった
と記憶されるだろう。



◆目次メモ


第1章 就職大競争時代が始まった
第2章 かつて勉強は学歴獲得の手段だった
第3章 シグナルから武器へ
第4章 英語と数学は、どんな仕事にも必要
第5章 求められるのは、ソルーション
第6章 勉強は楽しく、面白い
第7章 勉強社会が未来を開く

◆著者の履歴 野口悠紀雄[ノグチユキオ]


1940年生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、
72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、
東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、
スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より
早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。
専攻はファイナンス理論、日本経済論。
主な著書に、『情報の経済理論』(74年日経・経済図書文化賞)、
『財政危機の構造』(80年サントリー学芸賞)、『土地の経済学』
(89年東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、
『バブルの経済学』(92年吉野作造賞)、
『「超」整理法』など多数がある。

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前振りが長くなったが、『実力大競争時代の「超」勉強法』は
『「超」勉強法』に比べるとそれほどインパクトのある内容で
はなかった。

それは、2009年に発売された『図解「超」勉強法』に関しても
同様の印象を受けた。多分、私が関連する書籍を読み漁りすぎ
たせいだろう。

本書が目指すところは、改めて今の時代に勉強することの意義
を問い直すことだ。

時代が変化してくるなかで、勉強することの意義もまた変化し
ている。さらに、どのように勉強すれば良いのかという方法論
もまた変化する。

実力が評価される時代において「大学に受かれば後は何とかな
る」的勉強では、人生の後半がしんどいことは目に見えている。

・・・・

ドラッカーが指摘しているように、企業の寿命よりも労働者の
寿命の方が長くなっている時代である。新卒者だけではなく、
働く人全てにおいて「仕事ができる能力」が求められているの
は確かだろう。スキルとコネクションさえ持っていれば、
ブラックな企業から自主退避することもできる。

ようするにサラリーマンから、プロのビジネスパーソンになる
必要が徐々に生まれてきている、ということだ。

・・・・



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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 05:00| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 能力開発・自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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