2011年08月04日

【書評】大前氏の予言書を読もう!『お金の流れが変わった!新興国が動かす世界経済の新ルール』 大前 研一

◆お金の流れが変わった!


◆新興国が動かす世界経済の新ルール!



今年の年初に発売された、世界経済の予言書です。

今読むと、当たっているもの、はずれているものがありますが、
おおよそ、大前氏が本書で書かれた読み通りの状況が世界規模
で起きています。

はずれている部分は、東日本大震災により、状況が変化した
個所ですので、世界経済の動きについては、背景を含め、かなり
的確に、言い当てていると言っていいでしょう。

まず、学ぶべきは、国毎に、その国の経済を論じていても、ダメ
だということ。まさに、お金の流れが変わっているのです。

そのウラで動いている4000兆円規模の「ホームレス・マネー」が、
実は、世界中の儲け先を探して、コンピュータにより、瞬間売り、
瞬間買いを行っている点。

この巨額のお金が、新興国などに流入すれば、突然好景気になる
のですが、その移動の足が速いため、少しでも不安定要素がある
と、アッという間に、そのお金をひっこ抜いてしまうこと。

偽のバブルが次から次へと、作り出しては、しぼませる。

当然、その国の国債や株価などが乱高下して、へたをすると、
国の単位で破産(デフォルト)を引き起こすこと。

非常に怖い状況ですし、実際に起こっていることに驚きます。

こんなカラクリが、今の世界経済を自由に動かしているとは!

その中でも、読んでいて、冷や汗が出てくるのが、最近騒がれ出し
ている「日本国債の暴落が起きるのでは」というウワサ話し。

本書では、第3章のU「市場が日本を見限る日」の中で、
「日本国債大暴落のシナリオ」に詳しく書かれています。


世界でも日本ほど国債を発行している国はほかにない。累積の公的債務
はGDP比の200%を超え、さらに記録を更新中だ。アメリカですら公的
債務の対GDP比は80%にすぎず、仮にオバマの計画をすべて実行した
としても120%止まりである。その上日本の債務は、公的年金の隠れ債務
などは含まれていないのだ。(P150)


ちなみに、世界中の債務残高の対GDP比は、2009年時点で、日本が
突出しており、200%を超過。第2位のイタリアや第3位のギリシャ
でさえ、110%ですから、その倍ぐらいに膨らんでいるのです。

そんな中、ギリシャはデフォルト危機、日本は逆に円高と動いています。

それは、なぜか?

実は、日本の国債は、日本の銀行や郵便貯金、生命保険などの金融機関
が95%を占めており、残りを個人が保有していると予想されています。

つまり、日本国債は既に信用が落ちており、ほとんどを日本人が買って
いるということです。


幸いなことに市場はまだ日本国債に、それほど警戒感を抱いていないよう
だ。理由は、日本には1400兆円にも及ぶ巨額の個人資産があるからだ。
財政がにっちもさっちもいかなくなったら、日本政府は必ずこれに手を
つける(パクる)と踏んでいるからである。(P154)


財政が悲惨な状態にあるにもかかわらず、日本国債の金利が比較的低く
すんでいるのも、また円高が続いているのも、いざとなったら政府が
国債をデフォルトすることで、国民の個人金融資産と引き換えに債務を
チャラにすると市場が思っているからにほかならない。
たとえそうなったとしても、おとなしい日本人は文句もいわずにそれを
引き受けるだろうと、海外のアナリストやトレーダーたちはみているの
だ。(P156)


なんと、いざとなれば、日本中の貯金をかき集めて、国債に返済に使う
から大丈夫、と日本国は見られているのです。

ちょっと待ってください、と皆さんも感じるでしょう!

では、どうすれば良いのか?

大前氏らしく、いくつかの提案が書かれていますが、
残念ながら個人ができる規模の話しではありません。

自分の貯金は、自分で守るしかないようですが、
まずは、世界の状況を把握するという意味では、
本書の内容は大いに役に立ちます!


◆本日のオススメ!



◆アマゾンの内容紹介から ↓

従来の常識が通用しなくなった世界市場。
あてどなき膨大なカネが国の盛衰を決す。
変貌を遂げる2010年代を正しく導く究極の羅針盤。

アメリカだ、中国だと右往左往しているあいだに、世界経済の
ルールは一変していた。

世界をさまよう四〇〇〇兆円の「ホームレス・マネー」がいま、
大挙して新興国へと向かい繁栄の種子を蒔いている。

ところが相も変わらずバラマキや借金を続ける無策な政府に、
おとなしく従う日本人…。

なぜ金融緩和も財政出動も効果が出ないのか?

ウワサ一発で国が吹っ飛ぶ今日的バブルの正体とは?

企業も個人も、日本人が「チェンジ」すべきはその世界観。

お金の動きをいち早く読み、
日本がふたたび大発展するための戦略を語る。

【メディアが伝えない世界の最前線】

アメリカ⇒「唯一の大国」はいかにして崩壊したのか
中国⇒バブル崩壊はいつやってくるか
EU⇒帝国拡大から防衛へのシナリオ
新興国⇒21世紀の世界経済の寵児
神出鬼没の巨大なカネに私たちはどう立ち向かう!?



◆目次メモ


第1章 超大国「G2」の黄昏
 アメリカ―「唯一の大国」はいかにして崩壊したのか
 中国―バブル崩壊はいつやってくるか
第2章 お金の流れが変わった!
 「ホームレス・マネー」に翻弄される世界
 EU―帝国拡大から防衛へのシナリオ
 新興国―二十一世紀の世界経済の寵児
第3章 二十一世紀の新パラダイムと日本
 マクロ経済政策はもう効かない
 市場が日本を見限る日
第4章 新興国市場とホームレス・マネー活用戦略
 新興国で成功するための発想
 日本経済再成長の処方箋

◆著者の履歴 大前研一[オオマエケンイチ]


1943年福岡県生まれ。(株)大前・アンド・アソシエーツ、
(株)ビジネス・ブレークスルー創業者兼代表取締役。
早稲田大学理工学部卒業、マサチューセッツ工科大学(MIT)
大学院原子力工学科博士課程修了。(株)日立製作所を経て、
72年マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。
日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。
独立後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院
教授、スタンフォード大学ビジネススクール客員教授、
オーストラリア・ボンド大学評議員兼教授、韓国梨花大学
国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授などに就任。

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>> 【書評】『お金の流れが変わった!』大前研一|e視点

これは、現在を生きる日本人にとっては必読書と呼べるべき一冊。
「お金が基準」という社会に生きているものとして、恐怖を感じずにはいられない。


本書で紹介されているエピソードで、もっともショッキングだったのが、
「日本人全員の貯金が消滅する可能性がある」という話。

にわかには信じられないが、たしかに信憑性のある話なのだ。

あれほどの大震災があったり、その前から総理大臣がころころと
変わるような不安定な国、日本。
国土は狭く、資源とよべるようなものも少ない日本。
そんな不安定な国の通貨である「円」の価値は、驚くほど安定している。
それは、投資家たちが「円」の価値が下がらないと確信しているからだ。

では、何故「円」の価値は下がらないのか?

その理由は、日本には1400兆円もの莫大な資源があるからということらしい。
日本にある1400兆の資源。
それは個人金融資産。

・・・・



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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 05:00| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営・経済・会計・人事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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