2011年11月01日

【書評】自己啓発で能力は向上するのか?『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』 橘玲

◆残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法


◆自己啓発で成功できるのか?



本書は、次のような思いから書かれたようです。(はじめにより)


グローバルな能力主義の時代を生き延びる方法として、自己啓発
がブームとなっている。ぼくはずっと、自己啓発に惹かれながらも
うさんくさいと感じていて、そのことがうまく説明できなかった。
能力開発によって、ほんとうにすべてのひとが救われるのだろうか。

自己啓発の福音は、次の四つだ。

@能力が開発できる。
Aわたしは変われる。
B他人を操れる。
C幸福になれる。

巷にあふれる自己啓発本では、これらの目標に到達するさまざまな
技術(スキル)が解説されている。でもここでは、そうしたノウハ
ウの優劣を評価するつもりはない。

自己啓発は、正しいけれど間違っている。ぼくたちのこころが進化
の過程でつくられてきたという新しい考え方が、この不思議を解く
糸口を与えてくれる。

・・・

自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。
でもこの本でぼくは、能力は開発できないと主張している。
なぜなら、やってもできないから。

人格改造のさまざまなセミナーやプログラムが宣伝されている。
でも、これらはたいてい役に立たない。
なぜなら、「わたし」は変えれないから。

(はじめに P11〜P12より)


さて、これを読んで、あなたはどう感じるでしょうか。

なんとなく、自分もそう思っていたんだ・・・でしょうか。
それとも、いやそんなことはないよ・・・でしょうか。

いろいろな事例と根拠を元に、成功哲学が解説されています。

そのエッセンスが次の2つに要約できるそうです。

・伽藍(がらん)を捨ててバザールに向かえ!
・恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!

考え方の幅を広げるという意味でも、一読をオススメします。


◆本日のオススメ!


残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
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ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間
3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。

だが、「やればできる」という自己啓発では、この残酷な世界
を生き延びることはできない。

必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、
それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学である。

自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。
でもこの本でぼくは、能力は開発できないと主張している。
なぜなら、やってもできないから。

人格改造のさまざまなセミナーやプログラムが宣伝されている。
でも、これらはたいてい役には立たない。
なぜなら、「わたし」は変えられないから。

でも、奇跡が起きないからといって絶望することはない。
ありのままの「わたし」でも成功を手にする方法(哲学)がある。

残酷な世界を生き延びるための成功哲学は、次のたった二文に
要約できる。

伽藍を捨ててバザールに向かえ。
恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。

なんのことかわからない? 
そのヒミツを知りたいのなら、これからぼくといっしょに進化と
幸福をめぐる風変わりな旅に出発しよう。(本書「はじめに」より)



◆目次メモ


序章 「やってもできない」ひとのための成功哲学
第1章 能力は向上するか?
第2章 自分は変えられるか?
第3章 他人を支配できるか?
第4章 幸福になれるか?
終章 恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!

◆著者の履歴 橘 玲(たちばな れい)


1959年生まれ。作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』
(幻冬舎)でデビュー。「新たな資本論の誕生!」と賞された
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が、
累計30万部のベストセラーになる。

◆パワーブロガーの『書評』はコチラ


>> 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 |活かす読書

「この本は、自己啓発のイデオロギーへの違和感から生まれた。」

「やればできる」という自己啓発系の教えに対し、
「やってもできない(ことも多々ある)」という事実を突きつけ、
進化と幸福をめぐる風変わりな旅にいざなう本書。

コアなファンの多い、橘玲さんの新作です。

ひとつひとつの話しは相変わらず面白い、けど・・・
というのが正直な感想です。

橘さんの違和感から生まれた本を読んで、
逆に違和感を持つ人も多いかもしれません。

「マネーロンダリング」を期待して読んだら
「亜玖夢博士」だったという感じでしょうか。

それは、「はじめに」で提示された結論に、
うまく話しが収束していっていないからかもしれません。

広げた風呂敷がうまく畳まれないというのはよくある話ですが、
シニカルな視点を好む橘さんのファンが、
それを無批判に許容できるとも思えません。

ちなみに、本書の結論とは次の2つ。

  ・伽藍を捨ててバザールへ向かえ
  ・恐竜の尻尾のなかに頭を探せ

この謎めいた2つの結論について、ここで詳しく解説してしまうと、
本書を読む楽しみがなくなってしまうのであえて書きませんが、
伽藍とバザールについては「The Cathedral and the Bazaar」が
元ネタのようですね。

・・・・



◆ビジネス本でバージョンアップ2.0をお読み頂きありがとうございました。


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では、また。




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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生論・教訓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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