2012年10月07日

【書評】長生きは苦しみか?『思い通りの死に方』 中村 仁一、久坂部 羊

◆思い通りの死に方


◆死にたくても死ねない「長寿地獄社会」到来!


本書は、老人医療に関わる現役の(老)医師2名の放談です。

内容は、痛快というか、言いたい放題で、
現在の老人医療のおかしな点や変な点を述べあっています。

これが、どれも的を得た内容なので、実に面白い!
思わず、そうだ、そうだ、と相槌を打ってしまいます。

二人ともそれなりの年齢ですから、怖い物ナシで、
キレイ事ではない、本来あるべき姿を主張しています。

そもそも、老化は病気ではないから、医療では治らない!

言葉ではわかっているつもりでも、誰もがも病院へ行って、
薬も出してもらい、「老化の治療」を行っています。

自分のこと、家族のことだと、真実が見えなくなるのですね。

老化の実態はこんな感じです。

 あちこち痛いし、目も耳も悪い読書も音楽も楽しめない。
 旅行にも行けないし、美味しいものを食べてもむせて飲み
 込めない。家族には邪魔者扱いされて、臭いとか鬱陶しい
 とか言われる。何が楽しいんですか?

多くの人が当たり前に長生きするようになり、
その弊害が出て、長生きが苦しい時代に入っているのです。

自分が老人になり、いざとなった時にどうしたいのか?

例えば、自分の口から食べれなくなった時に、
胃婁(いろう)までして、寝たきりになり、体が干からびた
状態になり、意思表示ができない状態でも、生き延びたいのか?

それとも、そこが自分の寿命を考え、そのままにしておいて
自然死を望むのか?

家族まかせではなく、自分の老後の死に方を自分で決める
ことが必要な時代になったようです。

または、親が突然「認知症」と診断され、アタフタすること
になるのは、どこでも起きうることです。
その時、あなたは、どう考えて対応するのか。

自分の始末を、自分でつけること必要となった現在、
読んでおいた方が良い一冊だと思います。


◆本日のオススメ!


思い通りの死に方 (幻冬舎新書)
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人生の最終局面を、どう生きれば満足できるか?
現役医師2人がホンネで語る、老いが楽しくなる生き方。

何歳まで生きたいですか?
大往生は万人の願望。
マスコミは90歳を超えても元気な「スーパー老人」をもてはやし、
死ぬまで健康であるべきだという圧力は強まる一方だが、
いま現実はどうなっているのか。

現役医師2人が、誰も本当のことを言わない高齢者の
生き方・老い方・逝き方を赤裸々に語り合った。

アンチエイジングを謳い、高齢者を飯の種とする医療界はどこまで信用できるか?
そもそも医者の多くがなぜがんになるのか? 大往生は可能なのか? 等々、
遅かれ早かれ誰もが直面する生死の真実。



◆目次メモ


第1章 長生きは、怖い
 死にたくても死ねない「長命地獄社会」
 不調を「病気のせい」と言われ、喜ぶ高齢者
 医者の仕事は「病人づくり」
 「気持ちに体を」ではなく、「体に気持ちを」合わせる
 「効かないわけはない!」と信じるサプリメントを飲むべし
 「スーパー老人」は例外中の例外
 痴呆は認めず、認知症なら受け入れる家族
 早く死んだほうがいい現実もある
 「長生きはすばらしい」という大本営発表

第2章 医者は信用できるのか

 90歳への心肺蘇生は正しいのか
 「いい看取り」かどうかは死んだ人間のみぞ知る
 不自然な延命治療に絶望した日々
 医者は治療の苦しみがわからない
 診断できても治療はできない
 「何もしない」という治療もある

第3章 自然死は、怖くない

 親は延命治療するが自分はイヤ
 「自然死=不幸な死に方」ではない
 「老人は乾いて死ぬのがいちばん苦しまない」
 自然死を書くごしたら回復した実父
 死に時に死なせるのが本当の親孝行
 「余命6カ月と言われたらエクササイズ」で人生を謳歌する
 孤独死は理想的な最期

第4章 なぜ「死ぬのはがんに限る」のか
 がんにならない唯一の方法は、なる前に死ぬこと
 がんを放置するのは何歳から?
 84歳で胃がんが見つかり、94歳で元気に死んだ祖母
 病名を「知らずにいる権利」もある
 がんは死の許可証
 「足腰を 鍛えに鍛えて がんになり」

第5章 医者もがんになるのはなぜか
 国立がんセンターの医者もがんで死んでいる
 「医療にかかわるな」に対する医者からの反応は?
 がん検診したグループのほうが死亡率が高かった
 人間ドッグが保証する健康は「当日限り」
 健康人の8割は不健康と判定する人間ドッグ
 自分の体のことは自分がいちばんわかる
 なぜ医者のコミュニケーション能力は低いのか
 医者に学力と人間力を求めるのは酷な話

第6章 患者に「嘘の希望」を与えるな

 新薬のニュースはあれど「現物」は出てこない
 研究よりお金集めに奔走する医者の懐事情
 なぜ医者は患者に「幻想」を与えるのか
 マウスで成功しても人間に効くわけではない
 新発見が治療に結びつくわけではない
 不幸の再生産をとめる手段はあるか

第7章 尊厳死の理想と現実

 「頼むから死なせてくれ」が尊重されない日本
 臓器移植反対派も、自分の子供には「移植して欲しい」
 胃婁を受けた患者は「ただ死なないだけ」
 「胃婁したら口から食べられる」は「この株は絶対儲かる」と同じ
 人間にとって本当の尊厳とは何か

第8章 思い通りの死に方

 長生きしている人々は「たまたま」長生きだったにすぎない
 人生を振り返る作業は早いほうがいい
 棺桶に入って初めてわかること
 明日死んでも悔いのない生き方をする
 どうすれば老いを受け入れられるか
 プラス思考をする人は回復が早い
 死に方は巡り合わせで決まる
 努力するほどマイナスに働く。それがガン治療
 悲惨な死から学べること
 納得のいく生き方をすれば、死に方はどうでもよくなる
 大往生とは何か
 大往生するための条件

◆著者の履歴 


中村仁一[ナカムラジンイチ] 1940年長野県生まれ。社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長、医師。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より現職。1996年から市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰。主な著書に『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎)、『老いと死から逃げない生き方』『幸せなご臨終』(ともに講談社)がある。

久坂部羊[クサカベヨウ] 1955年、大阪府生まれ。作家・医師。大阪大学医学部卒業。2003年、小説『廃用身』でデビュー。『破裂』『無痛』がベストセラーとなる。他の作品に『神の手』『第五番』、新書に『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』がある。


◆著者の『YouTube』はコチラ


>> 中村仁一氏 大往生したければ、医療とかかわるな - YouTube


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死ぬのは「がん」に限る。ただし、治療はせずに。

3人に1人はがんで死ぬといわれているが、医者の手にかからずに死ねる人はごくわずか。
中でもがんは治療をしなければ痛まないのに医者や家族に治療を勧められ、
拷問のような苦しみを味わった挙句、やっと息を引きとれる人が大半だ。
現役医師である著者の持論は、「死ぬのはがんに限る」。
実際に最後まで点滴注射も酸素吸入もいっさいしない数百例の「自然死」を見届けてきた。
なぜ子孫を残す役目を終えたら、「がん死」がお勧めなのか。
自分の死に時を自分で決めることを提案した、画期的な書。

日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書)
日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書)久坂部 羊

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何歳まで生きれば“ほどほどに”生きたことになるのか?

長寿をもてはやし抗加齢に踊る一方で、
日本人は平均で男6.1年、女7.6年間の寝たきり生活を送る。
多くの人にとって長生きは苦しい。人の寿命は不公平である。
だが「寿命を大切に生きる」ことは単なる長寿とはちがうはずだ。
どうすれば満足な死を得られるか。
元気なうちにさがしておく「死ぬのにうってつけの時」とは何か。
数々の老人の死を看取ってきた現役医師による“死に時”のすすめ。

では、また。




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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生論・教訓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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