2013年02月17日

【書評】インパクト志向!『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?』 田中裕輔

◆本日のオススメ!



◆「寄らば大樹の陰」の思考を捨てること!


マッキンゼー・アンド・カンパニー は、1926年にシカゴ大学教授の
ジェームズ・マッキンゼーにより設立された、アメリカに本社を置く
世界的に有名なコンサルティング会社です。

出身者で有名な方は、
ビジネス・ブレークスルーの大前研一氏
ディー・エヌ・エーの南場智子氏
著述家、評論家、経営コンサルタントの勝間和代氏 など
(マッキンゼー・アンド・カンパニー - Wikipediaより抜粋)

そのマッキンゼーに2003年に入社、2007年に最年少でマネージャー
に昇格、2009年にバークレーでMBA習得、2010年で卒業、と
疾風のごとく駆け抜け、株式会社ジェイド(靴の通販サイト・ロコンド)
の代表取締役として活躍しているのが著者の田中裕輔氏です。

その田中さんが、マッキンゼーの中で学ぶことで「自己変革」を
経験し、「インパクト志向」という志に触れた体験を綴ったのが
本書です。

ですので、題名から受ける印象とは異なり、内容はマッキンゼー
の最近の様子を伝える、まっとうで貴重な体験談となっています。

マッキンゼー流の思考法については、いろいろな方が整理して、
まとめて書かれていますが、本書はそれらとは異なり、リアルに
その世界を体験したナマナマしい様子が書かれています。

マッキンゼーへの入社までの体験談やバークレーへのMBA合格
体験談は、興味のある人には貴重な資料になります。
(体験談なので個人的で寄り道的な話しも出てきますが・・)

マッキンゼーの新卒組は年10〜20名、中途組は10名で計30名程度。
そんな少数精鋭の方々がなぜこうも活躍できるのか?

著者の分析では、

(1)マッキンゼーで何年か働くと「会社に頼らずとも志に向けて
  戦っていく」自信が芽生える。

(2)マッキンゼーは会社の売上や利益を気にする必要はないし、
  そもそも売上や利益を知らされていない。
  気にすべきことは、プロジェクトの中で自分がどれだけ
  バリューやインパクトを生み出したか、である。

(3)マッキンゼーは懐が大きい。
  インパクトを出すのが重要であって、マッキンゼーの中に
  いるか外にいるかは重要視されない。慰留もされない。
  困った時は出戻りも許される。なのでチャレンジできる。

さらに、士官学校並みに厳しい昇進制度があります。
有名な言葉は「UP OR OUT」
直訳すると「成長せよ、できなければ去れ」。
これは「昇進できなければ去れ」の意味だそうです。

著者がいた当時の昇進期限は次の通り。
 ・ビジネス・アナリスト(猶予:入社から3年8カ月)
 ・アソシエイト(昇進から約3年)
 ・マネージャー(昇進から約3年)
 ・アソシエイト・プリンシパル(昇進から約3年)
 ・プリンシパル(昇進から約3年)これ以上をパートナーと呼ぶ
 ・ディレクター(昇進から約3年)

新卒で入社した場合、最大で約13年、大体35歳までには経営陣
(パートナー)になる計算。普通の会社の倍のスピードですね。

これに間に合わなければ、まさに「アウト」です。

そんな厳しい期限設定の中、3か月単位のプロジェクトを年4回
担当し、そこでどれだけ成果を出したかを評価するそうである。

面白いのが参加したいプロジェクトへの公募制度。
毎週「Eチョイス」というメンバー公募メールが送られるという。
イーチョイスと読めるので、ダジャレも入っているような(笑)。

さらに、1年以上同じプロジェクトを担当すると「大きな成長」が
望めない、との理由で別プロジェクトへチャレンジすることになる。

やんわりと書かれているが、言葉の端々に厳しさがにじみ出ている。

そんな中で受けるのが、厳しくも思いやりのあるフィードバック。
建設的なフィードバックを与える時に守るべき「三つのルール」。

(1)最初に「強み」から挙げること。

(2)欠点をそのまま「欠点」とか「弱み」というのではなく、
  「ディベロップメント・ニーズ(成長すべきところ)」
  と表現すること。

(3)「できないことではなく、精一杯手を伸ばせば届きそうな
  ポイント」をフィードバックすること

要は、傷つけることが目的ではなく、相手を成長させるのが目的
ということですね。

これ以外のにも、なるほど、という話題が提供されています。

◆「クエスチョンとイシューの違い」

・レベル1 何のクエスチョンに答えるのかを明確化する
・レベル2 アクション仮説も明確にする
・レベル3 イシュー、
      アクション仮説をするかしないかが、経営にとって重要かどうか

◆「目的は売上ではなくインパクト」

コンサルタント達が追求すべきは「クライアントにバリュー、
そしてインパクトを与えること」と「最高の人間が集まる会社となる、
そしてそのために自らも最高の人間となること」であり、売上や利益
といった数値目標は存在しない。 

◆「留学中のマインド・リサーチ」

マインド・リサーチとは、この人生の中で自分が一体何を成し遂げたいのか、
何が自分にとって重要な価値観なのか、など「自分」と徹底的に向かい合う
こと。マッキンゼーがMBAに留学するコンサルタント達に期待すること。

これ以外にも、興味深い体験談が読めます。

◆アマゾンの内容紹介から ↓

普通の大学生をマッキンゼー史上最年少マネージャー、
靴のネット通販No.2「ロコンド」代表者に変身させた
マッキンゼーのDNA『インパクト志向』の秘密を解説する
初の著書です。



◆目次メモ


序章  なぜ今、マッキンゼーを書こうと思ったか
第1章 「戦略」との出会い
第2章 士官訓練校マッキンゼー
第3章 イシューからはじめよ
第4章 インパクト志向
第5章 大海に出て自分を見つめ直す
第6章 卒業

◆著者の履歴 田中裕輔(たなか・ ゆうすけ)


2003年、一橋大学経済学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社。
2007年、26歳で同社史上最年少マネージャーに就任。
2009年、カリフォルニア大学バークレー校経営大学院でMBA取得後、米国において起業し事業売却。
同年、モバゲータウンを運営するディー・エヌ・エー アメリカ支社においてマーケティング・製品
担当上級副社長を歴任後、2011年1月、株式会社ジェイド(靴の通販サイト ロコンド)の創業に参画。
同年2月、代表取締役兼共同創業者に就任。1年間で22億円の資本を集め、同年9月には訪問者数日本
第3位のECサイトに成長させる。

◆著者の『会社サイト』はコチラ


>> 靴の通販サイト「ロコンド」


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あのスティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグも重視する「インパクト志向」
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すための思考、行動、習慣」。
今回の出版にあたって100ページ以上を書き下ろし、しかも全ページを加筆修正。
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では、また。




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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営・経済・会計・人事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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