2014年02月12日

【書評】『“惜しい部下"を動かす方法 ベスト30』大塚寿


◆本日のオススメ!


“惜しい部下“惜しい部下"を動かす方法 ベスト30
大塚 寿

KADOKAWA/角川書店 2014-01-30


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by G-Tools

◆イマイチな部下を一人前にする方法30個!


一万人シリーズで有名な大塚寿(ひさし)さんの新刊です。
今回の内容はマネジメント本です。若手を扱う上司向けです。

そもそも、こいつはキレる、デキるヤツ、なんていう超有望な若手は、
めったに自分の部下として配属されません。

どちらかというと、イマイチがほとんど。
で、すべてがダメかというとそうでもない。

良い所はあるんだけれど、それを活かしきれていない。
つまり、どこか「惜しいなあ」と感じる若手が最近多いのです。

その理由として考えられる点が二つ。

(1)いつの時代も「上司はそう思ってしまう」という事実。

  なんと、この嫌味的な感想は4千年前のパピルスにも記されているそうです(笑)
  古今東西、大昔からだそうですが、
  他人の「足りている部分」より「足りていない部分」が気になる、ということ。

(2)年々「世代間のギャップが顕在化」してきたという事実。

  特に最近の若手の特徴を語ると、こんな共通点があります。
  「親に叱られたことがない」「何かあるとすぐ折れてしまう」
  「人間関係に弱い」「コミュニケーション能力が低い」
  「悟り世代」「冷え性世代」なんて言われたりもしています。

でも、こんなことを知ったかぶりで論じていても何も変わりません。
要は、こういう若手に対して「どうすれば良いのか」ということ。

そして、うまく育てられないと、若手が悪いという評価ではなく、
上司の指導能力不足、という評価が下ります。

なので、この「惜しい」彼ら、彼女らを、
いかにマネジメントして、戦力として育てるのか!

この成果いかんで、上司も、会社の未来も決まってしまうのです。

しかし、今の時代、力づくでやろうとすると、
パワハラのレッテルが貼られてしまいます。

となると、今どきの「上手なマネジメント」の主流は、
メンバーの自主選択を促し、背中を押して育てることが求められます。

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

・指示・命令すれば良いのか?
・説明すれば良いのか?
・要望を出せば良いのか?
・感情に働きかければ良いのか?

つまり、どこのスイッチを押せば動き出すのか、
ということ。

この答えは意外と簡単だそうです。
「ちょっと、顔の向きを変えさせるだけで、部下は変わる」
「本人の気づきを与える「ほんの一言」で部下は変わる」

もっと言うと、上司の言葉が部下の心に刺さりさえすれば、
部下は行動を劇的に変えて、スイッチが入ったように著しい
成長を遂げるのだそうです。

同じ言葉でも、ただくどくど言っているだけではダメですね。

そこで、本書では、6つのシチュエーション別に、各5個の
具体策を提示しています。合計30個となります。

このシチュエーションとは、現代の部下の大半を占める、
惜しい部下の特性のトップ6から選抜したそうです。
この辺りは、1万人の方々とコンタクトをとった実績を
お持ちの大塚さんらしい切り口ですね。

その6つとは、

(1)やるべきことがわかるのに、常に受け身な部下
(2)意見を持っているのに、伝えてこない部下
(3)頑張っているのに、ズレている部下
(4)能力はあるのに、向上心がない部下
(5)いいヤツなのに、なぜか人に好かれない部下
(6)チャンスはあるのに、負けることを恐れる部下

いかがですか? 皆さんのそばにもいませんか?

本書では、この6つのタイプの「惜しい部下」に対して、
それぞれ5個の効果が高くて具体的なマネジメント手法を公開。

さらに、イメージしやすいように、汎用例も織り込まれています。

そして、これらは単なる思い付きで分析されたものではありません。
その根拠としているのが、次のようなバックボーンです。

(1)リクルート時代に学んだ世界中のマネジメント手法の集大成
(2)MBA留学時代(米国)で学んだマネジメントの源流の知識
(3)20年間にわたるマネジメント研修で直接聞いた現場管理職の
 生々しい声と現場の試行錯誤から生まれて現実に効果実績が
 あった方法論(これが一番重要)

そして、上司の心構えとして、部下を力づくで変えようとするのではなく、
かつての自分もできていなかったことを認めた上で「共感」するスタイル
で行うのが良いのだそうです。

あなたも、上司として;部下の「惜しいところ」を糾弾するのではなく、
部下の力を引き出すことに注力してみませんか。

それが、あなたに最大のメリットをもたらします。

もっと、部下を活かし方々にオススメの一冊!


◆アマゾンの内容紹介から ↓

「チーム」でしか結果を出せない時代

これは、「上司」に“跳ね返ってくる”話です。

そもそも、“惜しい”と思わされるところのない
「優秀な若手社員」は、全体の5%程度もいればいいほうです。

上司としては、どんな部下でも育てられなければ、
右肩上がりだった役職も、その時点で“万事休す”。

本書の内容は、あなたの「成果・給料」に直結する話なのです。

「頑張っているのに、ズレている」
「意見は持っているのに、常に受け身」
「能力は高いのに、向上心がない」

あなたの周りにこんな、“惜しいなあ"と思わされる
部下がいませんか?

そんな部下を、チームの戦力になるように、
動かすにはどうしたらいいのか?

本書にその答えを集めました。

著者は、従業員が数十万人の製造業から、数十人のサービス業まで、
さまざまな規模・業種のマネジメント研修を実施。

1万人以上の管理職の「上司としての悩み」に直面し、解決するなかで、
「今の若者」に対する効果的なマネジメントが“変わった"ことを
痛感しました。

本書は、「現代の部下マネジメントの集大成」です。


◆目次メモ


序章 なぜ、部下の仕事はいつも”惜しい”のか
・これは「上司の給料」に直結する話です
・なぜ、”惜しい部下”がたくさんいるのか など

第1章 「期待」を伝える一言
やるべきことがわかるのに、常に受け身な部下へ
・「本当は何がしたいのですか?」
 → 「働く動機」を刺激する
・「この”強み”を活かしてもらいたい」 
 → 「期待」を言葉にして伝える など 

第2章 「連帯感」を生む一言
意見を持っているのに、伝えてこない部下へ
・「何かあるのか?」
 → 「攻めの報・連・相」を行う
・「この会社(部署)は、○○を目指しているんだ」
 → 「ビジョン」を共有する な

第3章 「軌道修正」を手伝う一言
頑張っているのに、ズレている部下へ
・「ちょっとフィードバックいい?」
 → 仕事の”ストライクゾーン”はどこか
・「レビューした?」
 → 「振り返りの時間」を持たせる など

第4章 「その気」にさせる一言
能力はあるのに、向上心がない部下へ
・「これは任せるので、後はよろしく」
 → 「ひとつ上の仕事」を振る
・「"今の自分”はどうありたい?」
 → 「将来」から逆算した「今」を考えさせる など

第5章 「腹」を割らせる一言
いいヤツなのに、なぜか人に好かれない部下へ
・「周りを味方につけたほうが、得だぞ」
 → 「利他」のご利益を教える
・「お前、勘違いしていると思うんだけど・・・」
 → 若いうちに鼻を折る など

第6章 「視野」を広げる一言
チャンスはあるのに、負けることを恐れる部下へ
・「そこから何を得たと思う?」
 → 大局観を持たせる
・「失敗と書いて、”せいちょう”と読む」
 → 小さい成功体験、失敗体験を積ませる など 

◆著者の履歴 大塚 寿(おおつか・ひさし)


1962年群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、
アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)でMBA取得。
オーダーメイド型企業研修、および、法人営業コンサルティングを
展開するエマメイコーポレーション代表。
従業員が数十万人の製造業から、数十名のサービス業まで、
さまざまな規模・業種のマネジメント研修を実施。
これまで1万人以上の企業経営者、管理職の「上司としての悩み」に
直面、解決してきた。また、新人研修を通して「今の若者」の全体像を
把握し、日本における効果的なマネジメント手法が“変わった"ことを痛感。
本書は、「部下マネジメント」の集大成として執筆した。

◆著者の『公式ブログ』はコチラ


>> オーダーメイド研修、企業研修のエマメイコーポレーション 大塚寿 公式サイト


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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 能力開発・自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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