2016年07月10日

『「決め方」の経済学 「みんなの意見のまとめ方」を科学する』 坂井豊貴

「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する
「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する坂井 豊貴

ダイヤモンド社 2016-07-01



Amazonで詳しく見る
by G-Tools


◆内容紹介


たくさんの人が集まった場所で、異なる意見がある場合、
モノ事を決める方法は多数決だと思っていました。

しかしながら、多数決には非常に不公平な面があり、
必ずしも参加者の意見を反映したものにならない場合がある。

本書を読んで目がウロコが落ちました!勉強になります!

この原理を知らずに選挙結果を鵜呑みににするは危険です。
真実の姿を理解してから、その結果を冷静に判断しましょう。

EU離脱、参院選、都知事選、米大統領選、などなど
経済学が暴く、多数決の致命的な欠陥を詳細に解説!

◆「多数決」と「暴力」は何が違うのか?

自宅に侵入者の群れがやってきて「この家は俺たちのものだと賛成多数
で決まった」とやられたら、それは明らかにおかしいと思うだろう。

ではイラク侵攻のきっかけとなった安保理決議1414はどうか。
「多数決」と「暴力」のあいだに違いを見付けるのは、案外と難しい。

多数決を使うことは、子供の頃いつの間にか教わる。
けれどその正しい使い方は、大人になっても教わることはない。
これはなかなか不思議なことだ。

選挙をはじめ、マンション自治会や、取締役会や、教授会や、その他
諸々の会議では、おそらく多数決がよく使われていると思う。

だがそれでうまく人々の意思を汲み取れているのだろうか。

そもそも「うまく人々の意思を汲み取る」とは、どういうことなのだろう。
きちんと考えるには、かっちりした学問があるとよい。

◆「決め方」を経済学的に分析する!

本書では、『「決め方」の経済学』というくらいだから、決め方を経済
学的に考える本だ。

経済学では、人々が何を欲しているか、どのような生産ができるかと
いった情報を、まとめあげて1つの資源配分を与える関数として、市場
をとらえる。

それと同じように、人々の意思を情報としてまとめあげて、1つの集団
的決定を与える関数として、決め方をとらえる。

ただし本書を読むには、経済学はもちろん数学の知識は一切いらない。
ごく一部を除き、計算としては小学2年生レベルの足し算と掛け算がた
まに出てくる程度である。

もしあなたが、選挙や日常の会合で、意思決定がどうもうまくできてい
ない、人々の大意とズレる結果をよく選ぶ、と感じることがあるならば、
その理由が本書のなかに見つけられると思う。

◆目次メモ


第1部 決め方を変えると結果が変わる
 第1章 民意は選挙結果からはわからない
 第2章 「民主的な」決め方を考える――ボルダルール
 第3章 一騎打ちで選択肢を競わせる――総当たり戦
 第4章 決め方が変わると歴史が変わる

第2部 三択以上の投票で優れている決め方は何か
 第5章 決め方を精査する――ペア勝者とペア敗者
 第6章 ベストな配点を考える――スコアリングルール
 第7章 「絶対評価」で決めるとどうなるか――是認投票

第3部 二択投票で多数決を正しく使いこなす
 第8章 多数決で正しい判断ができる確率――陪審定理
 第9章 多数決と暴力は何が違うのか
 第10章 国会は多数決を正しく使えているのか?
 第11章 法廷の「決め方」を分析する

第4部 多数の意見を尊重すべきでないとき
 第12章 費用分担をフェアに決める
 第13章 「決闘への満場一致」は尊重すべきか
 第14章 個人の自由と満場一致はときに対立する

◆著者の履歴 坂井豊貴(さかい・とよたか)


1975年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。
ロチェスター大学Ph.D.(Economics)。横浜市立大学、横浜国立大学、慶應義塾大学の准教授を経て、2014年に38歳で現職。人々の意思をよりよく反映させる選挙方式、物を高く売るオークション方式、人と組織を上手く結ぶマッチング方式といった制度設計の研究で、多くの国際業績をあげる。著書には『マーケットデザイン入門』(ミネルヴァ書房)、『社会的選択理論への招待』(日本評論社)といった定番テキスト、および一般書の『マーケットデザイン』(ちくま新書)、『多数決を疑う』(岩波新書、新書大賞2016 4位)などがある。2015年義塾賞。

◆ビジネス本でバージョンアップ2.0をお読み頂きありがとうございました。


 にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ 人気ブログランキングへ ■感謝!

◆合わせて読みたい本はコチラ


多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)
多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)坂井 豊貴

岩波書店 2015-04-22



Amazonで詳しく見る
by G-Tools

選挙の正統性が保たれないとき、統治の根幹が揺らぎはじめる。
選挙制度の欠陥と綻びが露呈する現在の日本。

多数決は本当に国民の意思を適切に反映しているのか?

本書では社会的選択理論の視点から、
人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える。

多数決に代わるルールは、果たしてあるのだろうか。

では、また。




◆ビジネス本でバージョンアップ2.0をお読み頂きありがとうございます。



★本日のブログランキング情報


 応援ポチ、ありがとうございます! 感謝!


 【日本ブログ村】 本ブログ > ビジネス書 にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ ← 応援ポチはコチラ

 【人気ブログランキング】  生活・文化 > 本・読書 人気ブログランキングへ ← 応援ポチはコチラ

 【blogramブログ】 趣味と教養 > 読書 > ビジネス書 ← 応援ポチはコチラ


posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント:


この記事へのトラックバック