2021年03月01日

「頭の悪い人」には絶対に理解してもらえない話 | 1%の努力 | ダイヤモンド・オンライン



日本の匿名掲示板として圧倒的な存在感を誇った「2ちゃんねる」や動画サイト「ニコニコ動画」などを手掛けてきて、いまも英語圏最大の匿名掲示板「4chan」や新サービス「ペンギン村」の管理人を続ける、ひろゆき氏。

そのロジカルな思考は、ときに「論破」「無双」と表現されて注目されてきたが、彼の人生観そのものをうかがう機会はそれほど多くなかった。『1%の努力』では、その部分を掘り下げ、いかに彼が今の立ち位置を築き上げてきたのかを明らかに語った。

「努力はしてこなかったが、僕は食いっぱぐれているわけではない。
つまり、『1%の努力』はしてきたわけだ」
「世の中、努力信仰で蔓延している。それを企業のトップが平気で口にする。
ムダな努力は、不幸な人を増やしかねないので、あまりよくない。
そんな思いから、この企画がはじまった」(本書内容より)


そう語るひろゆき氏。インターネットの恩恵を受け、ネットの世界にどっぷりと浸かってきた「ネット的な生き方」に迫る――(こちらは2020年4月16日付け記事を再構成したものです)

それって実力なのか?

世の中、「努力が100%だ」という信仰で溢れかえっている。

しかし、考えてもみてほしい。

ありとあらゆることにおいて、「100%自分の実力だ」と言えることは、実は少ない。

遺伝子か、環境か。先天的か、後天的か。

そういった視点も、幸せに生きるためにはある程度、必要だ。

本人がモテる努力をして恋人ができたとしても、元の顔のパーツがよかったから、つまり遺伝子の影響もあったと言えたりする。

そのように、1つの決定的な要因はなく、さまざまなことが絡み合って、人生は成功へと導かれていく。

その事実を受け入れるための話をしておこう。

医者の子が医者になるワケ

まず、多くの人は、「自由意志」を大きく扱いすぎている。

自由意志とは、「よし、これをやるぞ!」とハッキリと自分で意識して、その上で努力によってそれを成し遂げるような力のことだ。

お金儲けの本やダイエット本などは、自由意志が正常に機能することが大前提として書かれている。

すると、お金が稼げなかったり、痩せなかったりするのは、「あなたの意志が弱いからだ」と著者は言い逃れができる。

合格実績をウリにしている予備校や家庭教師も、最終的には「あなたの頑張りが足りなかった」と言うことだってできる。

ある意味で最強の思考法である。

さて、この「自由意志」によって人生を変えられる範囲は、一体どのくらいあるのだろうか。

僕は、ゼロではないが「ほぼ少ない」と思っている。

たとえば、景気の良さと自殺率は関連するし、お金持ちの家に生まれたほうが、いい学校に進学できる。

これは社会学の領域になるが、個人の行動は、環境によって「ある程度」は決められてしまっているのだ。

ここでの「ある程度」という表現がポイントである。

親が医者だから子どもも絶対に医者になるわけではない。それはみんなわかっている。

しかし、子どもも医者になるであろうと、親や親戚はなんとなく望んでいる。

子どもも、幼い頃からなんとなく意識をする。

毎日の思考に影響すると、大学受験を考える頃に、医学部を選び「やすく」なる。

「医者になるよ」と言ったところで、反対する人も少ないだろう。

そうなると、逆のことも言える。

親がだらしなくて、子どもも金遣いが荒くなったり、大学や高校に行かなかったりしやすくなってしまう。

そんな環境に育った子に向かって、「お前の頑張りが悪い」「お前の頭が悪い」というように、100%自己責任で責めることはしてはいけない。

「何か環境や遺伝子による影響があったのかもしれない」と想像力を働かせてみるのがいい。

「これって、遺伝子なのか、環境なのか?」

そういう判断軸を持ってみよう。

後付けのバイアス

努力も、遺伝子も、環境も、どれか1つが100%だという状況は存在しない。

ただ、一代で成功したスポーツ選手や起業家には、「努力100%」のバイアスが染み付いてしまっている。

これが実にやっかいだ。

自分が成功できたことを、100%、自分の実力と思ってしまう人は、それを相手にも押し付ける。

熱い言葉を本やブログに書いたり、ドキュメンタリー番組で話したりする。

メディアもそれを求める。

「成功した秘訣はなんですか?」
「毎日の努力です」

そんな受け答えは、これまで何百、何千とされてきたことだろう。

僕のように、「たまたまです」と答えてしまっては、番組的じゃないし、本にもならない。

ただ、「100%の努力」を言い出す人を認めてしまうと、人にそれを押し付けることも容認してしまうので、僕は徹底的になくしたいと思っている。

その押し付けによって、パワハラや過労死が起こる。

あるいは、アルコール依存症や薬物依存症は、意志の力ではどうにもならない。

手に入りやすい経路を絶ったり、医療を受けられるようにしたり、反省と治療後に復帰できるような環境を整えたりすることが必要になる。

社会がどうなのか、自分の所属する家族や会社などの集団がどうなのか、それによる影響は大きいことを忘れないようにしよう。

顔より「考え方」を整形しよう

遺伝子や環境がどうだったのか。

一歩引いてみて、自分だけのせいにせず、「1%の努力」で変えられる部分はどこなのかを考えてみるのだ。

そうやって考え方のクセを変えることで、人生は楽になる。

100%遺伝子のせいにして、親を恨みながらコンプレックス解消しか考えなかったとしよう。

整形をして顔を変えれば、一瞬の安らぎを得られるかもしれない。

けれど、すぐに顔の他の部分が気になってくるだろうし、頭のよさや身体能力まで親のせいにもしてしまう。

顔の整形よりも、考え方を整形するほうがきっと救われることだろう。

「1%の努力」とは何か

「99%の努力と1%のひらめき」というのは、発明家エジソンの有名な言葉だ。これの真意をみんな誤解している。本当は、「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」ということだ。しかし、「努力すれば道が開ける」という表現で広まっている。

発明の世界では、出発点が大事だ。
「光る球のようなものを作ろう」という考えが先にあって初めて、竹や金属などの材料で実験をしたり、試行錯誤を重ねたりして努力が大事になってくる。

ひらめきもないまま、ムダな努力を積み重ねていっても意味がない。耳障りのいい言葉だけが広まるのは、不幸な人を増やしかねないので、あまりよくない。
そんな思いから、この本の企画は始まった。

「自分の頭で考える世代」の教え

僕は、1976年生まれの「就職氷河期世代」だ。
この世代の特徴は、「自分の頭で考えることができる」ということだと思う。
僕らより上の世代は、バブル世代であり、時代を謳歌してきた。会社からも守られてきただろう。

彼らの世代が、いま、早期退職でリストラの嵐に巻き込まれている。僕の世代は時代が悪かったぶん、考えることを余儀なくされ、おかげで能力が身についた。

僕より上の世代は、「昔はよかった」と話す人が多い。しかし、ちゃんとデータを見ることができれば、昭和の時代より平成のほうが、殺人事件や餓死が少なく幸せの総量は多いことがわかる。

人生で選択肢が目の前にあるときに、どういう基準で考えるのかは人それぞれ違う。そこには、「判断軸」が存在する。「考え方の考え方」みたいな部分だ。

これについては、僕の経験をもとに教えられるのではないかと思った。できるだけ長期的な目線を持ち、「よりよい選択肢をとる」というクセがつくように、根っこの部分を書いた。それが、この本だ。

本書の内容

この本では、7つのエピソードを語る。「前提条件」「優先順位」「ニーズと価値」「ポジション」「努力」「パターン化」「余生」という7つの話だ。それぞれに、重要な「判断軸」をいくつか与える。

エピソード1 団地の働かない大人たち ―― 「前提条件」の話
「前提が違うんじゃないか?」「人は権利を守る生き物だ」「片手はつねに空けておけ」

エピソード2 壺に何を入れるか ―― 「優先順位」の話
「これはロジックの世界か、趣味の世界か?」「それは修復可能か?」「自分にとって何がストレスだろう?」

エピソード3 なくなったら困るもの ―― 「ニーズと価値」の話
「なくなったら困る体験は何か?」「やられたときだけ、やり返す」「誰しもがひと言だけ言いたい」

エピソード4 どこにいるかが重要 ―― 「ポジション」の話
「場所があれば、人は動きはじめる」「日本人、1億人に投げかける」「特殊なポジションに手を挙げる」

エピソード5 最後にトクをする人 ―― 「努力」の話
「最後に勝つにはどうすればいいか」「上の判断がよければ、下がテキトーでもうまくいく」「あなたは先輩に歯向かえるか?」

エピソード6 明日やれることは、今日やるな ―― 「パターン化」の話
「ゼロイチ以外でできることは何か?」「身近に支えたい人がいるだろうか?」「この1週間で、『新しいこと』はあっただろうか?」

エピソード7 働かないアリであれ ―― 「余生」の話
「調べる労力を惜しんでいないか?」「聞き分けのいい豚になっていないか?」「ブラックボックスの部分は持っているか?」

出典
「頭の悪い人」には絶対に理解してもらえない話
https://diamond.jp/articles/-/262057

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『1%の努力』 ひろゆき著 

内容
ラクを極めた管理人がマジメに語る、「生い立ち」「起業」「ビジネス」「これから」の話。「頭のいい生き方」を教えよう。

著者について
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。
主な著書に、『働き方 完全無双』(大和書房)、『論破力』(朝日新書)などがある。

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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 00:01| Comment(0) | Twitter | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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