2010年07月30日

マネーと常識 投資信託で勝ち残る道 ジョン・C・ボーグル 林 康史

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.203/210)


マネーと常識 投資信託で勝ち残る道
マネーと常識 投資信託で勝ち残る道ジョン・C・ボーグル 林 康史

おすすめ平均
starsボーグル節
starsインデックスに始まり、インデックスに終わる
starsGOOおおおおおおおおおD!
stars最初から最後までインデックスファンド
starsインデックス、インデックス、インデックス・・・

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投資の世界に革命を起こした男が勝者のゲーム(インデックスファンド)を語る。

投資の世界に革命を起こした男が
勝者のゲーム(=インデックスファンド)を語る。

「多くの投資家にとって、なぜインデックスファンドが最高の選択肢なのか?

その理由をボーグルが明快に示してくれた」(ウォーレン・バフェット)

数ある投資信託のなかでも、すべての銘柄に平均的に分散投資する
だけのインデックスファンドがアクティブ運用ファンドを凌駕する
リターンをあげ続けているのはなぜか?

その秘密を解き明かしながら、株式投資を含めた資産運用全般に通底する原理・原則をわかりやすく解説する。

結局のところ、普通の人々にできることは、業者の手数料や税金と
して消えてしまう無駄なコストをできるだけ抑え、市場(=すべての
企業)が生み出した利益のうちの正当な取り分を獲得することにほ
かならない。

そして、その手段こそがインデックスファンドによる長期投資なのである。

難解な数式や面倒なデータ分析がいっさいなく、明快で読みやすい語り口が魅力の万人向け投資入門書。

郵便局や銀行・証券会社の勧誘にのせられて"手数料満載"の投信を
掴まされる前に、ぜひ一読を。




◆目次はコチラ

序章 「勝者のゲーム」を「敗者のゲーム」にしてはいけない
第1章 寓話 ゴットロックス家の物語
第2章 根拠ある熱狂 ビジネスの現実は市場の期待に勝る
第3章 企業と運命をともにする 「オッカムのかみそり」に従って単純に勝つ
第4章 なぜ「勝者のゲーム」を「敗者のゲーム」にしてしまうのか 簡単な数学の冷徹なルール
第5章 大いなる幻想 驚くべきことに、投資信託が報告するリターンは、投資家が実際に獲得するリターンではない
第6章 税金もコストである 必要以上に政府に支払ってはいけない
第7章 よき時代が続かないとするなら 将来のリターンが低くなりそうな場合はどうするか?
第8章 長期の勝者を選択する――干草のなかの針を見つけるような無駄なことはするな
第9章 昨日の勝者は明日の敗者 ランダム性に騙されて
第10章 助言は必要ですか? コンサルタントやアドバイザーは「転ばぬ先の杖」になるか
第11章 低コストのファンドに注目せよ――ファンドマネジャーの取り分が増えれば投資家の取り分が減る
第12章 単純であることのすばらしさ インデックスファンドで株式市場を丸ごと保有する
第13章 債券ファンドとマネーマーケット・ファンド 冷徹なルールがさらに威力を発揮するところ
第14章 市場に打ち勝つインデックスファンド 新たなパラダイムは到来するのか?
第15章 上場投資信託(ETF) インデックス運用という名の投機
第16章 ベンジャミン・グラハムとインデックス運用 ウォーレン・バフェットが確認した事実
第17章 復習――簡単な数学の冷徹なルール
第18章 いま何をすべきか――楽しむお金とまじめなお金の投資戦略


◆著者はコチラ

ボーグル,ジョン・C.(Bogle,John C.)
米投資信託大手バンガード・グループの創業者。幅広い銘柄に割安
な手数料で投資できるインデックスファンド(株価指数連動型の投
資信託)を世の中に広め、アメリカ人の資産形成に大いに貢献して
きた。ウォーレン・バフェットなどと並び称される投資業界のカリ
スマの一人。フォーチュン誌「投資の世界でもっとも偉大な4人」
にも選出された。

林康史(ハヤシヤスシ)
立正大学経済学部教授。大阪大学法学部卒、東京大学修士(法
学)。クボタ、住友生命、大和投資信託、あおぞら銀行で輸出営
業、外国為替ディーラー、エコノミスト等を経験し、2005年4
月より現職(金融論、国際金融を担当)

石川由美子(イシカワユミコ)
(株)トーキョー・インベスター・ネットワーク代表取締役。
上智大学卒、法政大学修士(経済学)。カザノブ證券会社、スタン
ダード・アンド・プアーズMMSを経て、1996年11月に株式
会社トーキョー・インベスター・ネットワークを設立、代表取締役
に就任。個人投資家向け投資信託ポータルサイト「投信資料館」を運営。


◆パワーブロガーの『書評』はコチラ


>> ジョン・ボーグル「マネーと常識 投資信託で勝ち残る道」|投資を楽しむ♪

ジョン・ボーグルの「マネーと常識」を早速読書中(4章まで読んだ)。
今までのところで一番驚いたのが、
ジョン・ボーグルとジャック・ボーグルが同一人物だったこと(笑)
最近、英文のコラム読んでて、ジャックがよく出てきて、
私はてっきりジョンの子供かなんかなんだとばかり…。

くだらない話が続くけど、1つ私の自慢話も。
第一章に出てくるバフェットからの手紙2005のゴッドロックス家の話。
一番最初に日本語で紹介したのって私だったりしない?
 バフェットからの手紙2005/P18〜19翻訳 Part1 Part2 Part3

今のところ一番気に入った一文は、
 長期的に株式市場を保有しようとすることこそが「勝者のゲーム」であり、
 株式市場を打ち負かそうとするのは「敗者のゲーム」である。

また、参考文献や引用もバフェットを始めとして、マルキール、エリス、
バーンスタイン、スウェンセンなどオールスター揃ってて凄い。

・・・・



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>> ジョン・C・ボーグル(2007.8)『マネーと常識――投資信託で勝ち残る道』日経BP社|乙川乙彦の投資日記

乙が読んだ本です。

 内容をひとことでいえば、投資信託で勝ち残る道はインデックス・ファンドだということです。

 本書の全体が「インデックス・ファンド万歳」という調子で書か
れています。ボーグル氏といえば、バンガードの創設者であり、
インデックス・ファンドをアメリカに広めた人ですから、そういう
書き方になるのは当然でしょう。

ボーグル氏の『インデックス・ファンドの時代』
2006.12.3 http://otsu.seesaa.net/article/28796648.html
と同様の主張ですが、こちらのほうが薄くて読みやすかったです。

 内容は、もちろん、説得力があり、インデックス・ファンドが
いいという主張は妥当だと思います。

・・・・

 p.233 からの第18章は「いま何をすべきか」と題された章で、
投資戦略について具体的に述べています。個人投資家には大いに参
考になるように思います。

  p.237 では、ヘッジファンドに NO といっています。コストが
高すぎるということです。乙も、そうかもしれないなあと思いつつ、
資金の一部でヘッジファンドを購入しています。やはり、投資して
みた上で、運用報告書などを読んでみて、いいものかどうかを自分
の目で確認してみたいと思います。数年程度の経験を重ねることで、
ある程度ファンドに対する目も養われるのではないでしょうか。乙は、
現段階では、ヘッジファンドに NO というつもりはありません。

「わからない」というところです。数年くらい運用してみて、
やっぱりダメだとわかったら、その時点で方針を変更してもいいの
ではないでしょうか。残りの時間を有効に使えば、全体として大き
なマイナスになることはないように思います。

 この本は、個人投資家にとって必読の書です。
まずは、インデックス・ファンドについて十分知った上で、
各種投資の考え方を学んでいくのがいいと思います。





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◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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203:マネーと常識 投資信託で勝ち残る道 ジョン・C・ボーグル 林 康史  日経BP社 2007-08-09



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2010年07月29日

バブルの歴史‐チューリップ恐慌からインターネット投機へ エドワード チャンセラー

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.202/210)


バブルの歴史―チューリップ恐慌からインターネット投機へ
バブルの歴史―チューリップ恐慌からインターネット投機へエドワード チャンセラー Edward Chancellor

おすすめ平均
stars投資する前に読みたい本
stars感謝
stars愚かにも何度も繰り返されるバブルの歴史を見事にまとめている。
starsバブルが何か、一読でわかる。
stars心構えを

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またバブル、かもしれない。
17世紀オランダから20世紀の日本、アメリカまで、
金融投機の世界史を描いた全米話題のベストセラー。


通貨危機、株式市場のバブルと破裂、デリバティブによる巨額損失など、
金融関連のニュースの裏側に見え隠れする投機家の姿。
17世紀のオランダから、20世紀の日本、アメリカまで、金融投機の
波乱万丈の世界史を描く。


◆出典:ブックレビュー社

投機は資本主義発展に不可欠の薬味だが度を超すと根底までゆるがしかねない

17世紀から20世紀までの400年間。文芸復興,宗教改革,産業革命,そ
して近代資本主義の4世紀である。物質的には右上がりの上昇であ
るがなんと荒々しい投機の洗礼にさらされてきたことか。オランダ
のチューリップ投機にはじまり日本の神風資本主義,そして米国の
ニュー・エコノミーで20世紀を閉じようとしている。ほとんど息つ
くヒマもない。

もちろんシュンペーターのアントレプレナー(企業家)は投機家であ
る。誰が見てもソロバンに合う投資であればとっくに既存の誰かが
手をつけている。リスクがあると思えばこそ未知の領域でありあえ
てリスクをおかしてこそ創業者利得が手に入るのだ。17世紀にスペ
キュレーター(投機家)と言えば錬金術師と同義であったらしい。
「しっかりした事実の裏付けをもたない思索,理屈」の意で通常ほ
とんど成功しなかったと手きびしい。

投機が資本主義の日常茶飯事であるとしても時々「国をあげて」夢
見る人々におちいることがある。これがバブルである。なぜバブル
が発生するのか。経済学, とくに金融論的にはかなり詳細に分析さ
れているがそれは過去の事例。日本の80年代バブルの時には当然オ
ランダ・チューリップ以来の歴史がわかっていたわけだし,今,米
国,やがて先進国をまきこみかねないIT(情報技術)フィーバーも前
例を知らないわけではない。

この本がすぐれているのは投機熱を社会史的側面から記述している
ことだ。バブル中に起こった現象は酔ったあげくの愚行と同様でさ
めてみれば「なぜあんなことを」である。問題はどうして前後不覚
になるまで飲まなければならなかったか,である。その心理である。

当然のことだがバブルは豊かな国で起こる。貧しい国,デフレの国
では起こらない。持ちつけない,未熟の富裕感覚が投機に走らせ
る。または今は豊かではないが早くなりたい,なれるかもしれない
という願望,それにつけこむ悪党,これが必要にして十分なバブル発
生条件である。偶然の蜃気楼ではないのだ。

たとえばチューリップ投機の17世紀初めのオランダは世界一ゆたか
な国であった。スペインの圧政から逃れたユダヤ人,プロテスタン
トが流入し東インド会社は空前の富を集積した。17世紀後半には英
国へ移る。折りしも金融革命が進み企業熱が高まっている時フィッ
プス船長のカリブ海の銀,宝石引上げが火をつけた。このバブルは
一度つぶれるが18世紀の国債とのバーターを餌とした南海泡沫(バ
ブルの語源)で政治の土台をゆるがす。

18世紀から19世紀にかけての運河,鉄道株ブームも一種の技術改新
だ。「これで世界的文化が育つ」,最近のITブームにソックリだ。

著者は英国人だから英国の事例にくわしいが米国(日本にも)にカラ
い。バブルの破滅はもちろん自己責任だが堅実な国民性がそこなわ
れるという指摘は正しい。引用されている相場の格言「今度ばかり
は違う」を何度くり返してきたことか。

(東洋マネジメントコンサルティング 顧問 神崎 倫一)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)




◆目次はコチラ

プロローグ 遅れた者は悪魔の餌食
第1章 このバブルの世界―金融投機の起源
第2章 エクスチェンジ通りの株式取引―1690年代の起業熱
第3章 忘れてはならず、許してはならない南海の愚挙
第4章 愚か者の黄金―1820年代の新興市場
第5章 迅速な通信の手段―1845年の鉄道狂
第6章 「誤魔化され、魔法をかけられ、悪魔に取りつかれ」―金メッキ時代の投機
第7章 新時代の終わり―1929年の大暴落とその影響
第8章 カウボーイ資本主義―ブレトン・ウッズからマイケル・ミルケンまで
第9章 神風資本主義―1980年代日本のバブル経済/エピローグ 経済学者の暴走


◆著者はコチラ

エドワード チャンセラーはケンブリッジとオックスフォード大学
の両方で英国で歴史学を専攻しました。
1990年代前半に投資銀行のラザール・ブラザースで働いていました。
現在、フリーランサーのジャーナリストです。


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>> 世界同時不況に備えよ――今この書に学べ!|nikkei BPnet 宮島 理(みやじま・ただし)

『バブルの歴史 チューリップ恐慌からインターネット投機へ』
著者:エドワード・チャンセラー 訳者:山岡洋一 日経BP社 
2520円

今回の世界金融危機は、1929年に起きた世界大恐慌など過去の事例
と比べられることが多い。「歴史の教訓」があるとすれば、それは
どういうものなのだろうか。

 現在進行形の金融危機や、1990年代以降に起きた日本の「失われ
た15年」にとどまらず、もっと長い時間軸で見てみよう。すると、
そこには無数のバブルとその崩壊、それに続く恐慌、不況が繰り返
されている。

 『バブルの歴史 チューリップ恐慌からインターネット投機へ』
は、バブルの歴史を網羅的に眺めることができる便利な1冊であ
る。 17世紀にオランダで発生したチューリップ・バブル、18世紀
にイギリスで発生した南海バブル、19世紀にイギリスで発生した鉄
道バブルなど、数多くのバブルが登場する。

 いずれのバブルも、ブームを煽る噂、先物取引などレバレッジの
高い取引の拡大、政府のブーム静観とバブル崩壊後の遅すぎる介
入、といった共通した特徴が見られるという。バブルが弾けた後
に、スケープゴートが必要とされる点も共通している。「投機家を
代表する人物が世間のさらし者になり、資産を奪われ、刑務所に送
られる」というわけだ。

 一方で、バブルを引き起こす「投機の精神」には、美徳も含まれ
る。「投機の本質は、自由と平等のユートピアを切望する叫びであ
る。現代の経済制度を支える物質主義が冷たく、面白みに欠ける
点、そして富の不平等をもたらさざるをえない点を補う役割を果た
しているのである」と本書は言う。

 大規模なバブルは、「ひとつの国から別の国に、経済の覇権が移
行するときに起こることが多い」との分析も興味深い。チューリッ
プ・バブルは、オランダが世界貿易の中心になった時期に発生し
た。20世紀初めにアメリカで起きたバブル(後に世界恐慌へとつな
がった)は、アメリカが世界最大の工業国になった時期である。
1980年代に日本でバブルが発生した時期は、日本経済が絶頂を迎
え、アメリカを追い抜くと考えられていた。

・・・・




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◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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◆本日のオススメ

202:バブルの歴史‐チューリップ恐慌からインターネット投機へ エドワード チャンセラー Edward Chancellor  日経BP社 2000-04



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2010年07月28日

新版 バブルの物語 人々はなぜ「熱狂」を繰り返すのか ジョン・ケネス・ガルブレイス 鈴木 哲太郎

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.201/210)


新版 バブルの物語
新版 バブルの物語ジョン・ケネス・ガルブレイス 鈴木 哲太郎

おすすめ平均
stars経済のバイブル(バブルについて)
stars一読の価値あり!
stars次の新ゝ版はいつ?
starsバブル崩壊の兆候の見分け方?
stars暴落前に天才は出現し「熱狂」は繰り返され人々は大損する

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発生と崩壊を繰り返す「陶酔的熱病=金融バブル」の本質とは何か。

今回の世界金融危機を正確に見通していた名著、ついに復活。


なぜ、金融バブルは繰り返されるのか。17世紀オランダで起きた
チューリップバブルから、1929年の世界大恐慌、さらには1980年代
末の日本のバブルに至るまで、古今東西で起きた「熱狂」とその崩
壊過程を描く。バブルを希求する人間の本質と、資本主義経済の根
幹に迫った名著がついに復活!

本書は、金融バブルを語る際に必ず言及される名著を復刻したもの
です。金融市場に繰り返し出現する「Euphoria(陶酔的熱病)=バブ
ル」の実態を、巨人ガルブレイスがシニカルな筆致で描きます。

バブルは、世界中で先進国・途上国を問わず何度も繰り返し現れ、
そして必ず崩壊してきました。ガルブレイスはこれを単なる偶然で
はなく、人間が本来持っている行動特性に基づいたものであり、
必然的なものであると指摘します。

その内容は決して難解ではなく、一つ一つフレーズは極めて含蓄に
富んでいます。たとえば以下のような箴言が随所に登場します。

「金融の世界くらい歴史がひどく無視されるものはない」

「あらゆる投機のエピソードには、金融の手段や投資機会について
 一見新奇で大いに儲かりそうなことを発見して得意になるという
 面がある」

「バブルに輪を掛けるのは『てこ(レバレッジ)』の再発見」

「愚者は、遅かれ早かれ、自分の金を失う」

「アメリカ人は格別に投機痴呆症にかかりやすい心理を持ってお
 り、今述べたような報いを受ける度合もまた大きい。このことは
 今世紀および前世紀の経験が確証している。アメリカ人というの
 は、自分たちが成功して金持ちになるのは神の意図であり、神は
 自分たちに特別の金融的洞察力を賦与されたのだ、と信じる傾向
 が殊のほか大きい。そしてこの洞察力に従って金(かね)を投資
 し、結局はとんでもない破局に至るのだ」

「われわれはますます国際化しつつある経済社会の中に生きてい
 る。つまり、世界の産業・金融の一部で起こることは他の部分へ
 直ちに影響を及ぼし、その影響は重大であることもある。個人が
 孤立していないのと同様に、どの国ももはや孤立してはいられな
 くなっている。その結果、本書で歴史的に詳細に検討する投機と
 その崩壊の影響は、今では直ちに世界中へ及ぶのである。(中略)
 このようなことは、投機が崩壊した後に来る不景気の効果が現わ
 れるにつれて、日本経済、特に日本の輸出に影響したし、また今
 後も影響するにちがいない」

いかがでしょう。20年前に欠かれた文章とは思えないのではないで
しょうか。現在の世界金融危機のなか、「過去の英知」「本物」に
学ぶことの大切さを本書は教えてくれます。




◆目次はコチラ

1 投機のエピソード
2 投機に共通する要因
3 古典的なケース1 
   チューリップ狂、ジョン・ローとロワイヤル銀行
4 古典的なケース2 
   サウスシー・バブル
5 アメリカの伝統
6 一九二九年の大恐慌
7 再び一〇月がやって来た
8 教訓は歴史から


◆著者はコチラ

ガルブレイス,ジョン・ケネス(Galbraith,John Kenneth)
1908年カナダ生まれ。1934年カリフォルニア大学バーク
レーにて経済学博士号を取得。二つの大学で教鞭をとった後、
1949年ハーヴァード大学に移る。その間『フォーチュン』誌の
編集委員を務めた。1961‐63年ケネディ政権でインド大使を
務めた後、ハーヴァード大学に復帰、以後経済学部教授として
1975年まで在任。退官後は名誉教授を務めた。1971年に
は、アメリカ経済学会会長に選ばれている。2006年4月29
日、老衰のため永眠。

鈴木哲太郎(スズキテツタロウ)
1926年東京都に生まれる。1948年東京大学法学部を卒業。
在ジュネーブ国際機関日本政府代表部参事官、通産省大臣官房審議
官、総合研究開発機構理事などを歴任した。現在弁護士。


◆パワーブロガーの『書評』はコチラ


>> 【本】『バブルの物語』 ジョン・K・ガルブレイスさん著・ダイヤモンド社|株式投資と茶道


この本はふと思いついて読んでみました。

というか、ある雑誌の記事で、日本電産の永守社長が、今回の
リーマンショック以降の景気後退に直面し、この難局を乗り切るために、
過去のバブルのことについて詳しく研究されていらっしゃるのを読みました。

それを「真に受けて」、私も過去のバブルについて知りたいと思い、
探していて見つけたのがこの本です。

この本では、1630年代にオランダで起こった、チューリップを投機
とするバブルに始まり、1987年の株式暴落まで、それぞれのバブル
の概要、投機の対象、登場人物、バブルの要因などをコンパクトに
まとめ、さらにそれぞれのバブルにおける共通要因を洗い出しています。

バブルの発生をその時点で認識することは難しいですが、この本で
は過去の経験から学び、来るべき?「次回のバブル」に備えて、
自分の投資についても考えるきっかけとなる本だと思います。

よかったらどうぞ。

・・・・

【メモ書き】

☆投機のエピソード

陶酔的熱病(ユーフォリア)のエピソードは、それに参加している
人々の意思によって、彼らを富ましている状況を正当化するために、
守られ、支えられる。またそれに対して、疑いを表明する人を無視し、
厄介払いし、非難する意思によっても、同様に防御されている。

☆投機を支える二つの要因

@金融に関する記憶は極度に短いということ。その結果、金融上の
大失態があっても、それは素早く忘れ去られてしまう。さらにその
結果として、同一または殆ど同様の状況が再現すると、それは、新
しい世代の人からは、金融及び経済界のおける輝かしい革新的な発
見であるとして、大喝さいを受ける。

A金(カネ)と知性とが一見密接に結びついているかのように思わ
れること。

☆「暴落の前に金融の天才がいる」

☆輪をかけた「てこ」の再発見

投機のエピソードのすべてに共通しているのは、世の中に何らかの
新しいものが現れた、という考えがあること。

以前もそうだったように、「てこ」(レバレッジ)の再発見であ
り、それは、例えば、陸の大きいジャンクボンドの奇蹟(1987年の
大暴落時)であって、それが新世代の企業乗っ取り屋やLBOの専
門家の創意を支えたのである。

☆何か新奇らしく見えるもの

金融界というの、新しい金融の手段――それがより不安定な形を取
るケースも少なくない――が何度も何度も発明されるのを歓迎する
もの。あらゆる金融上の革新は、何らかの形で現実の資産によって
多かれ少なかれ裏付けられた負債の創造を含んでいる。

あらゆる金融上の革新は、もっとも限定された資産を「てこ」とし
た同様の負債創造を含むものであったが、それは初期のやり方を変
えただけの事であるにすぎない。これまでのあらゆる金融は、基礎
となる支払い手段に対して負債が危険なほど多すぎるようになった
ことに菅家瑛するものであった。

☆「真実はほとんど無視される」

投機の結末では、真実はほとんど無視される。

・・・・




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◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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201:新版 バブルの物語 人々はなぜ「熱狂」を繰り返すのか ジョン・ケネス・ガルブレイス 鈴木 哲太郎  ダイヤモンド社 2008-12-19



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2010年07月27日

投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い マイケル・J・モーブッシン 川口有一郎

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.200/210)


投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い
投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞いマイケル・J・モーブッシン 川口 有一郎

おすすめ平均
starsまあまあ面白い
stars投資の本当の科学本
stars投資や市場の見方が深まるコラム集
stars確かに、他の投資の本とは少し違う切り口でマーケットの不思議な振る舞いを説明している
stars純粋におもしろい

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現実の世界は、平均値ではなく異常値に支配されている。

生物学、統計学、心理学、そして経済学―幅広い知見と
独自の視点からファイナンス理論の常識を覆した問題作。


愚かな投資家がたくさん集まれば、株式市場は正しく機能する。

従来の標準的な経済理論では説明のつかないマーケットの不思議な
振る舞いについて、ウォール街注目の若手エコノミストが幅広い
知見と独自の視点から考察した異色のエッセー集。

カジノ、野球、アリやミツバチやグッピーの行動、タッパーウェアの販促パーティーなど、
身近な話題をとっかかりに、軽妙な語り口で業界の常識・定説に切り込んだ問題作。




◆目次はコチラ

第1部 投資の哲学
 カジノの胴元になろう―投資の過程と結果について
 投資と投資ビジネス―マーケットを打ち負かす意味について ほか

第2部 投資の心理学
 さあ今日もストレスを楽しもう!―ストレスとポートフォリオの準最適化
 すべての鍵はタッパーウェアパーティーにあり―投資と人生についてタッパーウェアパーティーが教えること ほか

第3部 イノベーションと競争戦略
 ライト兄弟の知恵―イノベーションが起こるのはなぜか
 伸ばすために刈り取る―脳科学がイノベーションについて教えること ほか

第4部 科学と複雑系理論
 思考の多様性―投資の成功をもたらす考え方について
 ミツバチに学べ―集団の知恵がマーケットを動かす ほか

投資の科学が示唆するもの


◆著者はコチラ

モーブッシン,マイケル・J.(Mauboussin,Michael J.)
その斬新な思考と分析で投資・金融業界に新風を吹き込んでいるファイナンス学界の俊英。米スマート・マネー誌の調査で「ウォール街で最も影響力のある人物」の1人に選出された。レッグ・メイソン・キャピタル・マネジメントのチーフ・インベスト・ストラテジスト、コロンビア・ビジネススクールの非常勤教授を務める。


◆パワーブロガーの『書評』はコチラ


>> ■[読み物]投資の科学|海獺の読書感想文対策

専門分野間の交流の重要性が最初に書かれています。構成は「投資哲学」「投資心理学」「イノベーションと競争」「科学と複雑系」の4つ。

エッセイとして書かれているので、投資関連の本としてはとても読みやすいものだと思います。かつ知的な陶酔感も味わえます。以下、メモを羅列。

・ダイエットと同じで長い目で見て意味のあることを実践し続けること。はっきり見える結果よりも、過程を重視。

・後知恵バイアス。意思決定の過程をメモしておくなどしないと、客観的なフィードバックができない。購入と売却時くらいメモしよう。

・確固たる投資哲学を持つこと。ただ状況に応じて戦略的な変化は必要なので、柔軟に運用できる基本的な信念に当たるものが哲学かも。

・損失回避など行動ファイナンスは大学で講義を受けた覚えがあるから、もっと身を入れておけばよかったよ。

・気分という要因に注意するべき。投資対象に魅力を感じているとき、リスクを低くリターンを高く。逆もまた然り。

・個人が合理的な動きをするわけではなく、集団として合理的。あてずっぽうの予想なども含めた全体平均が正しい答えになっていることがよくある。集団の予想が個人の予想を上回る。

・「お返しの恩義」「一度の決断が思考と行動を止める」「他人の言動にかなり依存」「好きな人には否定的なことを告げたくない」「希少性に魅力」

・存在しないパターンを求めてしまう。チャンスが、流れのごく一部に現れると考えるため。そして投資家は、現状での消費を我慢しているので、保有期間が長くなればプラスの利回りを得る確率が高くなると期待。

・高確率を求めてしまうけれども、期待値の算出を心がける。正解の頻度ではなく、正解の大きさが大切。多くのアウトを取られたのに評価されているベーブ・ルースのように。

・期待値がめぼしくなければ参加しなくてもよいことを理解しておくこと。

・得意分野を大切にして勝負を行うことと状況分析に時間を割くことが基本。自分が有利と思う場面で勝負をしかけなければいけない。代打はここぞという場面で使わないと、控え選手がいなくなってしまいます。

・インデックスより高い運用利回りを稼いでいるファンドの特徴。「バリュー投資」「ポートフォリオの集中」「銘柄の保有期間の回転率が低い」

・ポートフォリオを評価する機会が多いと、損失を目にする機会も増加。近視眼的な損失が非効率性をもたらす。最近はファンドも短期思考に走り勝ち。将来の大きな報酬より、近くの小さな利益を求めなければ首。

・バイ・アンド・ホールド戦略が高いパフォーマンスを記録している。ただ、全ての投資家が長期投資戦略を採用したら、これは成り立たない。マーケットの多様性の問題。

・遠い未来の予測は的外れになることが多い。しかしイノベーション(革新)は必ず起こる。短期的には適応度を下げてでも、長期的な適応度を上げなければいけない。

・・・・




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◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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水野俊哉の日記


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2010年07月26日

天才数学者はこう賭ける ‐ 誰も語らなかった株とギャンブルの話 ウィリアム・パウンドストーン

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.199/210)


天才数学者はこう賭ける―誰も語らなかった株とギャンブルの話
天才数学者はこう賭ける―誰も語らなかった株とギャンブルの話ウィリアム パウンドストーン William Poundstone

おすすめ平均
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stars人々が、いかに「聖杯探しをしてきたか」という歴史書 〜『天才数学者はこう賭ける』
stars最高に面白い!
starsケリー基準を中心に賭け方について論じた本か
stars数学好きにはたまらない

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大勝ちの歓びを一度でも味わいたい!

株・債券から競馬・ルーレット・カードまで、
あらゆる投資に必勝のセオリーを知っていたらどうなるか。

確率・統計学そして金融工学に熟知した天才的頭脳が、
場に臨んで打って出る必勝の手とは。

誰もが知りたい、幸運の法則と究極の資産運用を開示する―。




◆目次はコチラ

プロローグ 電信サービス
1 エントロピー
2 ブラックジャック
3 裁定取引(アービトラージ)
4 サンクトペテルブルグの賭け
5 RICO法
6 破裂
7 シグナルとノイズ


◆著者はコチラ

パウンドストーン,ウィリアム(Poundstone,William)
MITで物理学を学ぶ。物理学と情報理論を専門とする。ロサンジェルス在住。

松浦俊輔(マツウラシュンスケ)
翻訳家。


◆パワーブロガーの『書評』はコチラ


>> 書評 「天才数学者はこう賭ける」 ウィリアム・パウンドストーン
|タイム・コンサルタントの日誌から



日本語の副題は「誰も語らなかった株とギャンブルの話」だが、原題は"Fortune's Formula: The untold Story of the Scientific Betting System that Beat the Casino and Wall Street"、すなわち「幸運の方程式 − 誰も語らなかった、カジノとウォール街に勝つ科学的賭け方の話」である。原題にいう幸運の方程式とは、『Kelly の基準』といわれる式で、賭の確率的エッジ(分)を知っている者が、手元資金に対してどうかけるのが最適かを示した理論である。この理論を提案したケリーは通信科学者で、この式は「資産の増加速度の最大値=エッジ情報の通信速度」という形で表記した。

本書は、わずか 40歳で夭折したベル研の俊英ジョン・L・ケリーの発見が中心にはなっているが、しかし物語的には天才的な賭け師ともいうべき2人、すなわち通信理論の創始者クロード・シャノンと数学者エドワード・ソープ(後にファンドを創設し大成功した)の伝記を主軸に、さらにノーベル賞経済学者サミュエルソン、ニューヨーク連邦検事(後に市長)ジュリアーニ、電信初期のギャングたち、カジノ経営者たち、ファンド・マネージャーたちなど一癖もふた癖もある連中の逸話を配した、バロック的な構成である。これだけ様々な登場人物と広範な学術領域をカバーして、まとまりのある理科系的ルポルタージュを作り上げる著者パウンドストーンの力量には脱帽である(彼の著書では、以前『ライフゲイムの宇宙 Recursive Universe』という本を読んで、非常に面白かった記憶がある)。

ケリー基準とは、確率的な賭を繰り返し行う場合に、自分の持つエッジと、世間一般のオッズの比率の分だけ、自分の持ち金から賭けろ、という式である。エッジは期待値を掛け金で割った値で、オッズは配当金を掛け金で割った数から1を引いた値だ。自分の得ている情報と、世間一般の知っていることに差がない場合は、掛け金はゼロになる。

ケリーの公式はきちんと証明されているにもかかわらず、現在の経済学からはなぜか異端扱いされている。その理由はサミュエルソン教授による執拗な攻撃のせいだ。彼はなんと、ケリー基準の支持者を論難するための論文を、すべて1音節の英単語だけで書いた(これは日本語で言えばひらがなだけで論文を書くようなもので、相手の知能程度はそのレベルだと暗示しているわけだ)。なぜ彼がかくも執拗にケリー基準を嫌うのか不明だが、本書にあるようにケリー基準は対数効用説によく合致するという理由かもしれない。

しかし、本書のもっとも衝撃的な部分は、そんなところではない。第1章と最終章は、米国を陰で動かした賭博者たちの群像にささげられている。第1章では、八百長競馬と電信で大儲けしたマフィアたち犯罪者集団。初期の通信産業は、闇賭博の資金から大いに利益を得て成長したのだった。そして、賭博業界は通信業の恩恵にあずかった。皮肉なことに、その金は現在の米国メディア界にかなり流れ込んでいる。そして、その連中はまた、純真な数学者ソープの出資者でもあった。

そして最終章では、ヘッジファンドを率いる金融家集団が描かれる。この章を読んだ者は誰でも、人はファンド・マネージャーを目指すべきだと思うだろう。他人から集めた金で大博打を打ち、勝てば自分も分け前をもらう。だが、負けても金など返す必要はないのだ。さっさと店をたたんで、アフリカに野生動物写真でも撮りに行けばいい。まことに、これほど良い商売はない。そして、彼らが世界最大の経済国の金融政策を動かしているのであるから。

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◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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199:天才数学者はこう賭ける‐誰も語らなかった株とギャンブルの話 ウィリアム・パウンドストーン William Poundstone  青土社 2006-11



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2010年07月25日

冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 ジム・ロジャーズ

◆本日の『人生を変える一冊!』(No.198/210)


冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫)
冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫)ジム・ロジャーズ 林 康史

おすすめ平均
stars旅行記なのか、世界の価値観を感じさせてくれる
stars一粒で二度美味しい本
stars人生は短い、遠くまで行け、そして考えよ
stars旅と知性について考えさせられる本
stars素晴らしい

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ジョージ・ソロスと二人でクォンタム・ファンドを立ちあげた
ウォール街の伝説の投資家が、バイクで世界六大陸を旅する大冒険!

投資のチャンスはどこにあるのか。

中国、ロシアからアフリカ、オーストラリア、中南米まで、
世界各国を走りながら、鋭い視点と洞察力で分析する。




◆目次はコチラ

ニューヨーク発
ヨーロッパ横断
リンツ再訪
十字路イスタンブール
遥かなるトルキスタン
タクラマカンを越えて
西安から北京へ
ファーストクラスの東京
ユーラシアの果て
荒涼たるタイガ
シベリアの嵐
ロシアの魂
黄昏のモスクワ
再びアイルランドへ
サハラ縦断
常勝戦士の故郷
逃走
グレート・ジンバブエ遺跡
ボツワナの魅力
喜望峰
南半球に広がる大陸と島と
知られざる大地
ブエノスアイレス
チリとイースター島
ダーウィンの足跡
パナマ地峡
家路、そしてそれから


◆著者はコチラ

ロジャーズ,ジム(Rogers,Jim)
1942年生まれ。イェール大学卒業後、オックスフォード大学ベリオル・カレッジ修了。米陸軍に従事した後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスと共同で国際投資会社クォンタム・ファンドを設立。10年で4000%を超える驚異的なリターンを実現(同時期のS&P500株価指数は50%)し、天才投資家としてその名を轟かせた。37歳で引退し、世界中を旅して回る。

林康史(ハヤシヤスシ)
あおぞら銀行シニア・ストラテジスト/主席研究員、一橋大学大学院国際企業戦略研究科非常勤講師。1957年生まれ。大阪大学法学部卒業。東京大学修士(法学)。住友生命などを経て、現職。

林則行(ハヤシノリユキ)
アブダビ投資庁日本株式運用部長、米国公認会計士。1959年生まれ。コロンビア大学ビジネス・スクールでジム・ロジャーズに師事。88年同大学院修了。チェース信託銀行などを経て、現職。


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>> ★冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行★|徳島SOHOクラブのブログです!

●大もうけするためには絶望が支配している間に足を踏み入れなければダメだ。

●自分で調べた会社の株を買いなさい。さもなければ、家で映画を見ているほうがいい

●幸運は、常に努力を怠らない人のもとへ訪れる。

●私の流儀は、その国の信用が確かなら、そこの取引所で
扱っているまともな株すべてを買うというものだ。

●ビジネス・スクールで教えている身でありながら、
私は彼女に、ビジネス・スクールは行くべきではない。
時間の無駄だと、生徒全員に言うのと同じことを言った。
10万ドル以上の出費になるのだから、
それなら成功しようが失敗しようが、
その金をビジネスを始めるために充てた方がいい。

●常に疑ってかかることが投資には必要です。
投資の世界では噂が飛び交いますから、
人の言うことに左右されることなく、
自分自身が状況を把握していなければなりません。
私は、誰かに調べてもらった結果をもとにして投資したりすることはありません。
投資をする際に最も重要なのは、世の中の流れ、トレンドをとらえることだと思います。

・・・・




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◆出典

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
水野俊哉

きこ書房 2009-12-22
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>> 誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)



水野俊哉の日記


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198:冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫) ジム・ロジャーズ 林 康史  日本経済新聞社 2004-03-02



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