2010年05月01日

【書評】数字で世界を操る巨人たち - スティーヴン・ベイカー著

◆数字で世界を操る巨人たち(the NUMERATI)


◆あなたの行動が先読みされる時代へ!



◆献本御礼! 武田ランダムハウスジャパン・松村様に感謝!

本書が米国で発刊されたのが2008年。国内では2010年4月。
当時、米国でこの内容が出版されたのはセンセーショナルだったでしょう!

なぜならば、WEBを経由して、世界中のすべての個人の情報は、
ログとして保存され続けており、その解析が急速に進んでいるからです。


その結果、何が起こるのか?

すべては数値化され、その予測が可能となる時代がくるのです。
この、すべてというところがポイントです。

具体的には、次のような行動ログをすべてを保存して解析できます。

・ビジネスパーソンの仕事中のすべての動き
 ‐いつ、どこのWEBを見たのか、何の文字を打って送ったのか、など
・買い物客のすべての動き
 ‐いつ、どこで、何を買ったのか、買う順番、など
・有権者のすべての動き
 ‐所属政党だけではなく、浮気度合いまで算出、など

さらには、病気になる可能性をDNAから予測、最適な恋人マッチング、
テロリストと繋がりのある人の特定、などなど。

一般の方々にとっては、これから起こる未来を覗く内容であり、
大変興味が持てる内容でしょう。

もしも、この類の情報戦が、水面下で進んでいることをご存じない
のであれば、本書を一読することをオススメします。

しかしながら、時代は急速度に進み続けています。
自分の最新知識からすると、この2年間の動きは致命的です。
残念ながら、自分にとっては古新聞と化しています。

昨年来、新たに追加され、注目されるているのは、次の2つです。

・クラウド
・ライフログ

この二つを使うと、人間が生まれてから、死ぬまでの間、
その人が見た、全ての映像と音声を記録することができます。

データ圧縮技術、データ転送技術、さらにエンドレスで保存できる技術。
今や、人間の一生のあいだ、全ての見聴きしたデータは、
たかだか、10テラ程度で収まるのです。(1テラ=1000ギガバイト)

倫理的な問題があるので、なんとも言えませんが、
生まれた赤ん坊の目と目の間に、3つの電子の目を埋め込む。
そうすれば、その人の一生涯のデータを保存することが可能です。

すごいのは、今すぐにでも、やろうと思えばやれる時代になった、
ということです。

本書の中で「数の達人」と呼ばれている人々は、
こうやって保存され続ける莫大なデータの中から、その意味を抽出して、
いろいろな方面へ活かすことを仕事としている人々の姿を伝えています。


個人的には、現在、どこまで解読が進んでいるのかについては、大変興味があります。

著者である、スティーヴン・ベイカーの英語の公式ブログを
追ってみるのも楽しいのではないかと思います。

近未来を少し、垣間見たい人にオススメの一冊!


(注)米国翻訳本特有の、少し冗長な表現が多い本ですが、ポイントは押さえています。


◆本日のオススメ!


数字で世界を操る巨人たち
数字で世界を操る巨人たち伊藤 文英

武田ランダムハウスジャパン 2010-04-15
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◆アマゾンの内容紹介から ↓

Google、Amazon、Appleだけじゃない
数学を駆使した次世代マーケティングが、
わたしたちの生活をまだまだ変える!

クリックしてくれそうなユーザーにインターネット広告を見せる。
スーパーの客が潜在的に欲しがっている商品を薦める。
一般人の中に潜むテロリスト予備軍を調べ出す。
高度に情報化された現代社会では、
わたしたちの行動はいたるところでデータとして記録される。

その莫大なデータを分析し、新たな市場を開拓するのは、
数学に精通した「数の達人」たち。

わたしたちの行動を先読みし、
効果的なマーケティングのモデルを提案するのだ。

その結果、希望が叶いやすい便利な世界が到来するのか?
それとも、プライバシー無視の監視社会が実現するのか?

「数の達人」たちに徹底インタビュー。
メディアを駆使した次世代マーケティングの実態に迫り、
来たるべき未来を描く。



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>> 途方もないログ蓄積、を読み込めるかどうか | Mogic talk


・・・・

「数字で世界を操る巨人たち」は、1000億以上の途方もないログを
コンピューティングの力で解析し、意味を見出す人=数の達人が
各所に台頭してきていることを書いてます。

・IBMはコンサルタントの技量をパラメータ化し、最適配置するシステムを進める
・店内で動くルートを見てレコメンドする、賢いショッピングカート
・選挙で多くの支持をえるために、クラスター化される有権者
・あらゆるブログの記述から、逆引きされる利用者象
・乗るだけで毎日の健康状態を記録し、統計的に解析する、魔法のじゅうたん
 などなど

パラメータの数が乏しいのでまだまだ未熟という言葉が出てきますが、
それは数年後を考えればどういうことになるか。

また、とても大切なことは膨大なログから意味をひきだせなければ
全く価値がないということ。
そしてログから意味を引き出すことがより困難になりつつあります。

<ネットのログ状況>
・Twitterや位置情報などリアルタイム化が進み、情報量が加速的に増える
・モバイルデバイスが増えて、人からログが落ちる時間が増える
・人以上にモノからログが増えてくる

今後、どうやってログから「意味」を引き出すかは、
バーチャルな金山から砂金を見つけるようなノウハウかもしれず、
それは莫大な富を生む可能性があります。

数百億円〜数千億円かかる薬の開発、臨床試験や検査は数学的な見地
から確率的に推定されたりしているらしいです。

医薬品開発でファーマコメトリクスが加速
‐数学的手法で薬物動態を予測
http://www.yakuji.co.jp/entry17474.html

ただ直感的に思うのは、いくらデータ量が膨大になっても、
意味を見出すということは何かを全く切り落とし、何かだけにすごく
フォーカスすることかと思い、
「データの山から見えないものを見る目利き力」は体感的に磨きたいものです。

・・・・



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posted by かっちゃん2.0@名古屋 at 13:00| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング・セールス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする